パロディ駄菓子の発想は「いちびり精神」。学生のアイデアで新たな可能性も/大阪
ものづくりの原点は「5つのC」
まちの歯科医院で子どもたちの心を和ませ、虫歯予防に役立つお菓子。書店で販売し、書店の売り上げ拡大につながる新しいタイプのお菓子販売セット。さまざまな分野、いろいろな流通チャンネルから、同社へ共同開発の依頼が舞い込む。「せっかくお声をかけていただいたのですから、なんとか商品化して喜んでもらいたい」と、高岡さんの「おもてなし」精神が息づく。 社会貢献活動の一環として、大阪府下の防犯対策に協力して防犯標語を表記した「ちょっとまったコーラ」などを商品化。街頭キャンペーンで市民に配布すると、ほぼ全員が受け取って持ち帰るため、キャンペーン効果が高いという。パロディ商品づくりと真剣に向き合ってきた実績が、社会貢献の新しい道を切り開きつつあるようだ。 「見て楽しい、もらってうれしい、食べておいしい、また欲しい――の『4つのC』と、社員のたましい。この『5つのC』が商品開発の変わらぬ原点です」と高岡さん。「もてなしの精神」があれば、パロディが本物になっていく。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)