金融市場は自民総裁選を注視、金融政策に影響の見方広がれば変動も
日銀が7月末に今年2回目の利上げに踏み切った後の8月初旬に金融市場は大きく不安定化した。一因となった米経済動向も、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み出し、ソフトランディングへの挑戦も始まったばかりだ。
金融市場と米経済の不透明感が強まる中、日本経済のかじ取りには新政権との連携が欠かせない。植田総裁は20日の会合後の会見で、円安修正を背景に、政策判断に当たっては「時間的な余裕はある」と発言。新首相による解散・総選挙など政治日程との関係も含め、市場では早期利上げ観測の後退が意識されやすい状況にある。
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Sumio Ito, Toru Fujioka