【MotoGP】ドゥカティ、プラマックの陣営残留確定を待ち望む。マルケス去就を左右する”サポート独占”契約は未締結
プラマックは、来季もドゥカティのMotoGPファクトリーバイクを使用する唯一のサテライトチームだと主張しているものの、まだドゥカティと文書で契約を交わしたわけではないようだ。 【動画】MotoGP2024 第6戦カタルニアGPハイライト ドゥカティは今週初め、イタリアGPで来季ファクトリーチームのラインアップを発表することはないとmotorsport.comに述べた。 だがガゼッタ・デロ・スポルト紙は木曜日、ドゥカティがホルヘ・マルティンをファクトリーチームに昇格させ、フランチェスコ・バニャイヤのチームメイトになると報じた。 マルティンが抜けたプラマックのシートにはグレシーニから移籍したマルク・マルケスが座るかと思われたが、マルケスはファクトリーチームに昇格できなければ、グレシーニに残ってファクトリーのサポートを受けることを希望。プラマック移籍の選択肢はないと語った。 マルケスのコメントを受けて、プラマックのジーノ・ボルゾイ代表はグレシーニにファクトリーバイクを譲るつもりはなく、プラマックが2025年にドゥカティのファクトリーバイクを使用する唯一のサテライトチームになると主張した。現状では、プラマックがドゥカティとの契約を有効化すれば、今後2年間独占的にファクトリーサポートを受けられることになっているのだ。 一方でプラマックはヤマハからオファーを受け、ヤマハのサテライトチームに鞍替えする可能性もあり、複雑な状況となっている。 プラマックがドゥカティ陣営に残った場合、どこかで譲歩が行なわれない限り、マルケスが希望するグレシーニでのファクトリーサポートは受けられず、マルケスがドゥカティ陣営から出ていく可能性すらある。 motogp.comの取材に応じたドゥカティのスポーティング・ディレクターであるマウロ・グラッシーリは、ボルゾイの発言をドゥカティとの契約継続を望んでいると捉えて喜んだ。 一方で、まだ契約を締結したわけではないとも付け加えた。 「前にも話したように、我々は次の2年間をプラマックと過ごすために、シーズン当初から多くの努力をしてきた」 「当然、昨日ジーノが言ったことはとても嬉しい。まだ確認書を書いてもらっていないので、できるだけ早くそれを書いてもらうことを楽しみにしている」 グラッシーリは2025年に最新仕様のバイクが計5台グリッドに並び、その5台目にグレシーニのマルケスが座る可能性を否定しなかったものの、当面は選択肢にないと付け加えた。 「シーズンの終盤に返答したい。正直なところ、今週末のレースに集中したいんだ。率直にまだ分からない」 「現時点で、その選択肢はテーブルにないよ」
Lewis Duncan