28日(金)を中心 早くも梅雨末期の大雨か 来週は梅雨前線が北日本まで北上
7月に入ると梅雨前線がさらに北上 梅雨明けのような気圧配置も
今週は、梅雨前線が西日本と東日本に停滞する日が多い見込みです。7月に入ると太平洋高気圧の北への張り出しが強まるため、梅雨前線は一気に北日本まで押し上げられますが、西日本と東日本には高気圧の縁をまわる湿った空気が入りやすく、安定して晴れる日は少ないでしょう。 その後も前線の影響を受けにくい状態が続く場合は、梅雨明けも現実味が出てきますが、2022年は6月下旬に広範囲で一斉の梅雨明け発表後、7月は不安定な天候が続いたため、9月に大きく見直されることとなりました。いずれにせよ、大雨と猛暑は隣り合わせであり、梅雨明けの発表有無に関わらず、日々の気象情報をこまめに確認することが大切です。 なお、北陸と東北では次第に梅雨前線の影響を受けやすくなり、梅雨入りと梅雨明けの発表がない北海道でも、前線の影響を受ける日が多くなる見込みです。地域によっては、水不足に悩まされている方も多いかと思いますが、長雨や大雨の心配もありますので、今後の雨の情報にはご注意ください。
日本気象協会 関西支社 藤川 徹