“鬼門”北海道で好発進も… 天本ハルカ「ちょっと怖い」
◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 初日(22日)◇桂GC (北海道)◇6651yd(パー72) 【画像】13歳・須藤弥勒のデビュー戦は… ボギーなしのラウンドは、6月「資生堂レディス」以来2カ月ぶりだ。天本ハルカが4バーディを奪って「68」で回り、4アンダー4位発進。「思ったより戻ってくるのに時間がかかったけど、ちょっとずつ修正しています」と、北海道で始まった不調がようやく終わりを迎えそうだ。 6月「資生堂レディス」までの18試合は、4月「パナソニックオープンレディース」での初優勝を含めトップ10が10試合。その勢いが止まったのは、19試合目の7月「ミネベアミツミレディス」(北海道・真駒内CC空沼コース)だった。 今季初めての北海道。粘り気のあるラフに、ボールが沈みやすい洋芝はよりパワーが必要で、「思ったより負担がかかる」と第2ラウンドの途中で右手首に痛みが出て棄権した。「あまり手首を痛めたことが無かったので、怖いなと思いながら振っていた」と思い切りクラブが振れなくなり、飛距離も落ちてショットの左右のミスにつながる悪循環。続く「大東建託・いい部屋ネットレディス」からは3試合連続で予選落ちだった。 痛みも良くなり、前週「CAT Ladies」からショット練習を増やしたことで、ようやく思い切り振れるようになってきた。「振れるようになったら曲がらない」と、この日のパーオン率は83%(15/18)と久々の好スタートにつながった。 「今週も北海道で、ちょっと怖いんですけど」と手首の様子を見ながら、練習量は控え目に。その分、試合中は「目標に対して、大きくドーンと振っていこう」と本来の力強いスイングを取り戻した。 2日目からは、雨風が強まりタフなコンディションが続く予報。「まずは2日間良い位置にいられるよう、あしたもリスクマネジメントをして頑張りたい」。“鬼門”とも呼べる北海道の洋芝ではじまった不調は、洋芝で克服するしかない。(北海道苫小牧市/谷口愛純)