萩原利久×河合優実が共演。ジャルジャル福徳秀介の恋愛小説を大九明子監督が映画化
映画『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』が2025年4月に公開される。 大九明子が監督・脚本を務めた同作は、福徳秀介(ジャルジャル)の小説家デビュー作を実写化するもの。冴えない大学生活を送る小西は、ある日、思い切って声をかけたお団子頭の桜田と意気投合し、会話が尽きない中、「毎日楽しいって思いたい。今日の空が一番好き、って思いたい」という、半年前に亡くなった祖母の言葉と同じ言葉を口にした桜田と出会えた喜びにひとり震えるが、ようやく自分を取り巻く世界を少しだけ愛せそうになった矢先、運命を変える衝撃の出来事が2人を襲うというあらすじだ。 【画像】『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』書影 主人公の小西徹役に萩原利久、桜田花役に河合優実がキャスティング。 撮影は4月6日から4月28日にかけて関西を中心に行なわれ、福徳の出身校である関西大学が全面協力。ティザービジュアルは関西大学構内で撮影された。配給は日活。 【萩原利久のコメント】 小西を演じてみて、「本当に難しかったな」というのが率直な感想です。全体でもそうですし、シーン1つ1つを取ってみても常に掛け違えているんじゃないかと考えていました。とことん自由だけど、とことん考える、そんな現場でした。 河合さんと初共演して、すごく強くて、しなやかな方だなと思いました。小西と桜田さんのやりとりはこれっていう正解がなく難しいと思うんですけど、河合さんはしっかりと芯を持って演じられていて、とても頼りにさせてもらっていました。 世の中で見たら小西たちがやっていることはすごく小さなテリトリーの中での話で全員が共感できるものでないかもしれません。ただ共感できない人も小西たちの世界をちょっと覗くような感覚で見てもらえたら楽しんでいただけると思います。 是非みなさん劇場でご覧ください! 【河合優実のコメント】 桜田花を演じました、河合優実です。 人を想うというシンプルなことを、それぞれの立場でひねくれながら、それでも大切にわかろうとしているような人たちのお話でした。そして映画を作る私たちも登場人物たちと一緒になって、大切なことを大切にわかろうとしていた現場だったような気がします。その答えのない営みを萩原利久さんはとてもまっすぐな力で、一緒にしてくれたと思っています。また、このような作品で大九明子監督と再会することができたことを嬉しく思います。この映画を通して出会ってくれたみなさんに感謝しています。 ご覧いただいたみなさんの胸に風が通り抜けるような映画にきっとなりますように。 【大九明子監督のコメント】 このシナリオを書き始めた2年前、私は命のことばかり考えていました。永遠だと思っていた身近な人の命や、紛争戦争で奪われる命のことなど。だからでしょうか、若い登場人物達がピリッと張り詰めて命を燃やす一瞬一瞬を、せめて私が撮る間くらいは間違いも含めて全部肯定したかったのです。お久しぶりー、の萩原利久さんも、この間はどうもー、な河合優実さんも、私にとってはお馴染みのお二人、どちらもキラキラ燃えていました。“セレンディピティ”と呼びたくなる面白い偶然がいくつも重なり合って完成した本作。映画館の暗がりにて、皆さんをお待ちしております。 【福徳秀介(ジャルジャル)のコメント】 映画化、とても嬉しいです。めちゃくちゃ嬉しいです。〈嬉しい〉に勝る言葉はないですね。 完成した映画も見させていただきました。最高の映画でした。それはそれは最高の映画でした。〈最高の映画〉なんて安易な言い方ですが、本当に最高の映画です。 この映画、皆さまに本気でオススメします。 皆さまの大切な2時間を、この映画にくださいませ。 見終わったあとは、放心状態になります。そして誰かと喋りたくなります。
CINRA編集部