「日本初の人工芝のお陰で成功」巨人V9戦士・高田繁氏が語った驚きのサードコンバート裏話 引退の花道はONが演出してくれた
ONが引退の花道を演出
徳光: 引退を決意したきっかけは。 高田: 松本(匡史)も淡口(憲治)も成長して出てきたしね。 徳光: 最後はまた外野だったですもんね。 高田: 中畑(清)が長嶋さんの頭の中ではサードで、僕は、最後の年にまたレフトに戻った。それで出たり出なかったりだったんです。 徳光: 王さんと同じ年に引退。 高田: 今でいうファン感謝デー、王さんの引退セレモニーで、王さんが胴上げされたんだけれども、王さんが僕を呼んで一緒に胴上げされたんです。僕は余分だったんだけど、王さんが配慮してくれてね。だから、同じように後楽園で胴上げされて終わったんです。 徳光: 第一次長嶋政権、最後の年。 高田: 最後の広島戦で勝ったらAクラス、負けたらBクラス。勝ったら長嶋監督が来季もやれると報道されてたし、長嶋さんもやる気だった。 僕は打ててなかったから、スタメンはないと思ってたの。長嶋さんにとって大事な試合でしょ。なのに使ってくれた。その試合、4タコ(4打数無安打)、打てなかったけれども、最後まで使ってくれた。 それでも試合に勝って、次の日に新聞見たら監督交代だった。エーッて。 長嶋さんにとって大事な試合だから、他の選手を使うと思ったら、僕に気を遣ってくれて、花道を作ってくれたわけです。 徳光: 野球人生、最初は巨人に入りたくなかったということですけれども、振り返ってみれば巨人に入って良かったですか。 高田: 巨人の13年間の現役生活があったから、80歳近くまで長く野球に携われて、選手、監督、コーチ、フロントの仕事、GMとしての仕事も、みんな巨人での現役生活があったからですよ。本当に恵まれた野球人生だと思います。 (BSフジ「プロ野球レジェン堂」 24/4/16より)
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