玉川徹氏 中国の自動車暴走事件で政治体制の問題指摘「一党独裁が本当に続くかどうか」
コメンテーターの玉川徹氏が13日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、中国南部の広東省珠海市で自動車が暴走し、35人が死亡、45人がケガという凄惨な事件について「一党独裁が本当に続くかどうか」と中国の現状に警鐘を鳴らした。 11日の夜に自動車がスポーツセンター敷地内に強行進入し、路上で運動していた市民らをはねた。運転していた62歳の男性は刃物を使い自殺を図り、意識不明の重体。離婚後の財産トラブルが犯行動機になったとみられている。この事件に習近平国家主席は「容疑者を厳罰に処し、こうした極端な事件が起きないよう再発防止の徹底を指示」した。 中国の通り魔的な事件がここ最近増えており、経済の停滞がその背景にあるのでは、と言われている。玉川氏は「経済が順調に成長して、貧しかった人も等しくその恩恵を得られるっていう時には不満っていうものは出にくいし、それから未来に対して希望があるときには多少、現状に不満があってもそれを我慢するっていうことがある」と景気が良いときは不満も抑えられると指摘した。 だが、「今はそうじゃなくなってきてますよね。人口も減少が始まっているし、等しく誰もが豊かって段階じゃなくて、むしろ格差が開いてきてます」と中国の景気低迷を示唆。さらに「その豊かさっていうのが、ある限定された人にいくようになっている。それを政治体制が支えているって形ですよ」と現状を話した。 中国は、中国共産党の一党支配となっているが「民主主義のように民意が大きいものが反映されるっていう政治システムじゃないので、今までは不満を抑え込むことができたけど、これからは分からないですね。一党独裁が本当に続くかどうか」と話した。
東スポWEB