「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」『蘇える金狼』など6作品を紹介、松田美由紀からコメントも到着
(3)『人間の証明 4Kデジタル修復版』(1977年) 豪華スターの競演と大規模なNYロケが話題となったサスペンス大作 ホテルの最上階に向かうエレベーターの中で、ナイフで胸を刺された黒人青年が死亡した。その日、最上階では、有名デザイナー八杉恭子のファッションショーが開かれていた。棟居刑事は、NYから来日した被害者が残した「ストウハ」という謎の言葉と古びた「西條八十詩集」を手がかりに事件の真相を追う。 『犬神家の一族』に続く角川映画第2弾。優作は過去のトラウマを抱える刑事を熱演。 監督:佐藤純彌 原作:森村誠一 脚本:松山善三 撮影:姫田真佐久 美術:中村修一郎 音楽監督・作曲:大野雄二 出演:岡田茉莉子 松田優作 ジョージ・ケネディ 三船敏郎 鶴田浩二 (1977年/カラー/133分/ビスタ) (4)『探偵物語 4Kデジタル修復版』(1983年) 薬師丸ひろ子&松田優作、2大スター共演で贈る青春ラブ・ミステリー 父親が待つアメリカへの出発を1週間後に控えた女子大生・新井直美の前に、彼女のボディガード兼監視役として雇われた私立探偵・辻山が現れる。ある日、2人は殺人事件に巻き込まれ、犯人探しに奔走するうちに、2人の関係も変化していく…。 赤川次郎が薬師丸のために書き下ろしたオリジナルストーリーで、優作は真面目で責任感が強いが、尾行もうまくできないドジな探偵を演じている。 監督:根岸吉太郎 原作:赤川次郎 脚本:鎌田敏夫 撮影:仙元誠三 美術:徳田博 音楽:加藤和彦 出演:薬師丸ひろ子 松田優作 秋川リサ 岸田今日子 財津一郎 (1983年/カラー/111分/ビスタ) (5)『ひとごろし』(1976年) 山本周五郎原作、優作のユーモラスな魅力あふれる時代劇初主演作 武芸はまるでダメ、饅頭が好物で犬嫌い、ひどく臆病な福井藩の若侍・双子六兵衛。そんな彼が一念発起して、誰も引き受けない上意討ちの旅に出る。相手は、藩お抱えの武芸者で、剣と槍の達人、仁藤昂軒。どう見ても勝ち目のない勝負に、六兵衛が取った奇想天外な方法とは? 『太陽にほえろ!』で注目を集めた後、出演作としては珍しい時代劇で、臆病な侍という役に挑戦した優作の意欲作。 監督:大洲齊 原作:山本周五郎 脚本:中村努 撮影:牧浦地志 美術:西岡善信 音楽:渡辺宙明 出演:松田優作 丹波哲郎 高橋洋子 五十嵐淳子 (1976年/カラー/82分/スタンダード) (6)『嵐が丘』(1988年) エミリー・ブロンテ原作の舞台を日本の鎌倉時代に置き換えた時代劇 火の神を祀る山部一族の東の荘の当主・高丸は、都から異様な容貌の童子・鬼丸を連れて帰る。下男として仕える鬼丸に、高丸の嫡子・秀丸が嫉妬する一方、秀丸の妹・絹は惹かれていく。絹は京で巫女となる運命を覆し、西の荘の嫡子・光彦に嫁ぐことを決意するが…。 巨匠・吉田喜重が構想に28年かけて映画化。優作は能の立ち居振る舞いを取り入れ、1人の女性を一途に愛する狂気の男を好演。 監督・脚本:吉田喜重 原作:エミリー・ブロンテ 撮影:林淳一郎 美術:村木与四郎 音楽:武満徹 出演:松田優作 田中裕子 名高達郎 萩原流行 三國連太郎 (1988年/カラー/132分/ビスタ) (C)KADOKAWA 1988 ※「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」の鑑賞料金、上映スケジュール等詳細は公式HPに掲載。