「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」『蘇える金狼』など6作品を紹介、松田美由紀からコメントも到着
生誕75周年を記念して日本と韓国で実施される、俳優・松田優作の特集上映。「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」(3月22日~4月4日)として東京・角川シネマ有楽町で上映される6作品を紹介する予告映像と各作品の場面写真、優作さんの妻で俳優の松田美由紀からコメントが到着した。 【動画】「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」予告編 1973年『太陽にほえろ!』で鮮烈なデビューを飾り、邦画各社で幅広いジャンルの主演作を大ヒットさせた日本を代表するスター・松田優作。生誕75年(1949年9月21日生まれ)、1989年11月6日に40歳で亡くなって35年を迎える現在も、彼の迫力ある演技と強烈な個性は多くのファンを魅了し、尾田栄一郎氏の漫画『ONE PIECE』の元海軍本部大将クザン通称「青キジ」のモデルとなるなど、幅広い分野のカルチャーに影響を与え続けている。 「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」では、初上映となる『蘇える金狼 4Kデジタル修復版』ほか、『野獣死すべし』、『人間の証明 4Kデジタル修復版』、『探偵物語 4Kデジタル修復版』、『ひとごろし』、『嵐が丘』の計6作品をデジタル上映。伝説のスターがスクリーンで蘇る。 予告映像では、「体感せよ。伝説のスターがスクリーンに蘇える。」というコピーとともに、本特集での上映される6作品のショットが切り取られ、そこに優作さんが演じた役の印象的なせりふを重ねている。作品ごとに異なる役に入り込み、役として生きた“俳優・松田優作”の魅力が伝わる予告映像となっている。 あわせて解禁された場面写真では、今回の特集上映で4Kデジタル修復した映像から、今まで場面写真として公開されていないシーンカットを新たに抜き出した新場面写真も含まれている。 松田美由紀は「松田優作の魅力は、役に対して全身全霊で挑み、その役の人物に魂までも憑依して、スクリーンの中で生きているところです。この特集上映を通じて、多くの方に観ていただき、彼の遺した純粋な表現が次世代にも愛され続けることを願っています」とコメントを寄せている。 ■「角川シネマコレクション 松田優作の狂気」上映作品紹介 (1)『蘇える金狼 4Kデジタル修復版』(1979年)★初上映 優作が二面性を持つダークヒーローを演じた大ヒットアクション大作 東和油脂に勤める朝倉哲也は、会社では真面目で地味な社員を装っていたが、私利私欲を貪る経営陣に代わって、会社の乗っ取りを企てる一匹狼の反逆者だった。密かに体を鍛え、銃の腕を磨いた彼は、銀行の金を強奪し、情報源として上司の愛人を手懐け、巨大組織に挑む。 大藪春彦の同名小説を村川透監督とのコンビで映画化。撮影前にハワイで射撃訓練を受けた優作のガンアクションに注目! 監督:村川透 原作:大藪春彦 脚本:永原秀一 撮影:仙元誠三 美術:佐谷晃能 音楽監督:鈴木清司 出演:松田優作 風吹ジュン 佐藤慶 成田三樹夫 千葉真一 (1979年/カラー/132分/ビスタ) (2)『野獣死すべし』(1980年) 優作の殺気迫る演技に圧倒されるハードボイルド・アクション 優れた頭脳と射撃の腕を持つ伊達邦彦は、通信社の記者として世界各地の戦場を渡り歩いた後、退社した今は優雅な生活を送っていた。ある日、大学の同窓会に出席した彼は、ウェイターの青年・真田に自分と同じ野獣の血を感じ、銀行襲撃計画の仲間に誘う。 大藪春彦原作、村川透監督映画化第2弾。10kg以上減量し、頬がこけて見えるよう上下4本の奥歯を抜いた、優作の徹底した役作りが話題に。 監督:村川透 原作:大藪春彦 脚本:丸山昇一 撮影:仙元誠三 美術:今村力 音楽:たかしまあきひこ 出演:松田優作 鹿賀丈史 室田日出男 小林麻美 (1980年/カラー/118分/ビスタ)