豊昇龍、尊富士との再戦を熱望「出てきたら楽しみ」 先場所は12日目に初日からの連勝を止める白星
大相撲の春巡業は13日、神奈川・藤沢市で行われ、大関・豊昇龍(立浪)が、3月の春場所で110年ぶりの新入幕優勝を飾った尊富士(伊勢ケ浜)との再戦を待ちわびた。 先月31日の三重・伊勢市での巡業は伊勢神宮での三役そろい踏みに参加したが、扁桃(へんとう)の腫れのため、取組などには参加せず休場。「ふらふらで40度近く熱があった」と明かした。5日の福井・福井市の巡業から復帰し、この日もぶつかり稽古などで汗を流し、幕内のトーナメント戦では盤石の相撲で決勝進出。大関同士の対戦となった琴ノ若(佐渡ケ嶽)には敗れたが、会場を沸かせた。取組後には「良かったんじゃないの」とリラックスした表情で語った。 また、向の岡工業高校の相撲部員たちに稽古をつけた。同部員の中には豊昇龍が所属していた柏相撲少年団の後輩がいたこともあり、指導を志願。日体大柏高相撲部時代の同級生の弟にも胸を出し「小さい頃から知っている。デカくなったな」と感慨深げに振り返った。 大関として初Vを目指す夏場所(5月12日初日・両国国技館)の気になる相手には「(けがを抱えている)尊富士出るかな。出てきたら楽しみ」と、春場所で主役になった同世代を指名。先場所は12日目に尊富士の初日からの連勝を止めており、看板力士として、賜杯を譲るつもりはない。
報知新聞社