料理家・栗原はるみに学ぶ、幸せの見つけ方「好きなものを数えることは、幸せを数えること」
3月に77歳を迎えたばかりの栗原はるみさん。 雑誌『栗原はるみ』最新号では、本人が「私の好きなもの」を77個リストアップしています。「好きなもの」を数えることは、幸せを数えること。 栗原さんの「好きなもの」には、毎日をご機嫌に過ごすヒントがたくさん詰まっていました。 【写真からレシピページにリンクします】「これってどうやって作るの?」料理家・栗原はるみのおいしそうな料理の数々
日々の暮らしを支えてくれるもの
料理家・栗原はるみさんは毎朝7時に、70万人以上のフォロワーがいるインスタグラムを更新しています。 そこからは、庭に咲く花々、作った料理、インテリアなど、自宅で楽しく過ごしている栗原さんの日常をうかがい知ることができます。 今回、雑誌『栗原はるみ』最新号でも、栗原さん自身が厳選した「日々の暮らしを支えてくれるもの」を取材しました。 リメイクしながら使っている家具、ファッションアイテム、インテリアグッズなどのほか、栗原さんが通い続けている場所、人生を変えた習い事など、物質的なもの以外もあり、なるほど、これが栗原さんという人を構成している要素なのかと、いろいろと感じ入りました。 「家の中を大好きなものでいっぱいにしておけば、毎日をご機嫌で過ごすことができますよ」 栗原さんはいつも、笑顔でそう言うのです。
栗原さんといえば、明るい笑顔
そういえば、栗原さんが不機嫌そうにしている姿をスタッフはほとんど見たことがありません。スタジオでもいつも陽気で軽快。 もちろん撮影中は真面目な横顔に接することはありますが、ネガティブな発言はいっさいなし。マイナスなムードを醸し出すこともありません。 とはいえ栗原さんも一人の人間ですから、喜怒哀楽のうち「怒・哀」の感情だって持っているはず。 しかし、それらが表に出るスキがないほど「喜・楽」で自分自身をいっぱいに満たしているのではないかと、隣で取材をしながら思っています。 「自分の人生を楽しくできるのは、自分しかいない」 栗原さんのこの言葉が、すべてを物語っています。
「私の好きなもの」ってなんだろう
仕事や家事など、「作業」を最優先して、それらに取り組む自分の気持ち、心は置き去りのまま。 家族や友人たちが周りにいるのが当たり前で、感謝の表現もおろそかにしてしまう……。 とくに、年度替わりで雑務が増える春は、ついつい忙しさにかまけて、自分に向き合う時間を忘れてしまいがちです。気付けば、表情筋も固まったまま、笑顔が不自然になっていることも。 ここは、毎日をご機嫌に過ごす達人・栗原はるみさんを見習って、まず自分の好きなものをリストアップしてみるというのはどうでしょう。 ということで、私も少し書き出してみました。 私の好きなもの、今大切に思っているものは、ペット、音楽、器、植物、家族との時間、友達と飲むお酒、イギリスの警察ドラマ、海外作家の小説、えーとそれから……。 こんなふうに、好きなものだけを考えていくと、どんどん幸せな気持ちになってくるから不思議です。 好きなものとは、すなわち自分にとっての幸せ。幸せをたくさん数えたら、満ち足りた気持ちになってきます。 疲れているとき、ナーバスになってしまったときにこそ、こうして好きなものを見直してみよう、と思いました。 雑誌『栗原はるみ』最新号には、日常の中で見つける幸せのヒントがたくさん詰まっています。 皆さんの毎日が、笑顔でいっぱいになりますように。栗原さんからの温かなメッセージを、ぜひ受け取ってください。 文/山野井春絵 構成/『栗原はるみ』編集部
山野井 春絵