綾瀬はるか、強い女性から一転、お転婆なお姫さまへ どう演じ分けている?
お姫さまのイメージといえば高嶺の花。しょせん遠くから見るだけで、あこがれるだけで、一般人には手の届かない存在だ。しかし、綾瀬が演じるとどうだろう。 この日の舞台あいさつでは、質問に答えようとしたら、質問がわからなくなってしまう天然っぷりを見せたり、一方、「映画の中から出てきてほしいのは誰?」の質問には「若い頃の『グッド・ウィル・ハンティング』のマット・デイモンと、『ボーン・アイデンティティー』シリーズのムキムキになったマット・デイモンと、トトロとスパイダーマン」としっかり答えたりと、スクリーンでは観られない素の綾瀬に観客は大喜び。おっとりとした性格と、いわゆる“天然“さが、気高くもロマンティックでありながらも手の届きそうな、感情移入できるお姫さま像をつくり出している。いま、こんなお姫さまを演じられる日本の女優は、綾瀬はるかのほかにはいない。 (取材・文・写真:田村豊)