松阪地区は予定わずか1割 大阪・関西万博に小中高など無料招待 三重県調査
来年4月に大阪市の人口島・夢洲(ゆめしま)で開催予定の大阪・関西万博に関して、三重県が校外学習などとして子供たちを無料招待する支援事業について、5月に県内の公立・私立の小中学校や高校などに来場予定などの意向調査を行ったところ、松阪地区で「来場予定」と回答した小中学校は地区全体の約1割にとどまることが分かった。 県の事業は、校外学習などとして、子供たちの学びの場を支援する目的で、万博の学校団体割引券(小中学生=千円、高校生=2千円~2400円)の費用を負担し、希望する県内の学校を無料で招待するというもの。県の調査では「来場予定」「行き先として検討中」「来場予定なし」の3択で尋ねた。その結果、県全体では▶来場予定=約3割▶検討中=約1割▶予定なし=約7割──という回答だった。 うち、「来場予定」を選択した多気郡明和町の町立明和中学校は、社会科見学など日帰りでの活用を予定しているといい「子供たちにとって、いい経験になる絶好の機会。行かせてあげられるなら行かせてあげたい」と期待を込めた。 多気町では11日の町議会一般質問で松木豊年氏が言及。町は町内7小中学校全てが「予定なし」と回答したと明かし、「学びを体験する絶好の機会だが、学校の判断を尊重する」とした。理由としては大阪までの距離が遠いことなどが考えられるという。 松阪地区の学校の回答は次の通り。(校名は非公表) 【来場予定】▶松阪市=6校(2小、4中)▶明和町=1校(1中) 【検討中】▶松阪市=4校(3小、1中)▶大台町=1校(1小) 【予定なし】▶松阪市=37校(31小、6中)▶多気町=7校(5小、2中)▶明和町=5校(5小)▶大台町=5校(3小、2中)