パラオ水域に中国調査船 大統領非難、米艦寄港増で対抗
【シドニー時事】太平洋の島国パラオで再選を果たしたウィップス大統領は、13日公表のAFP通信のインタビューで、中国の調査船がパラオの排他的経済水域(EEZ)内で一方的に活動していることを明らかにした。 その上で「抗議しても繰り返される。彼らは継続的にわれわれの主権と境界線を無視している」と厳しく非難した。 パラオは台湾との外交関係を維持しており、中国船の動きはこうした姿勢に対する圧力の一環とみられる。ウィップス氏は対抗策として、商業用の港湾を改修して、米軍艦艇の寄港を増やす方針を示した。パラオは米国との協定に基づき防衛を米軍に依存しており、ウィップス氏は今月の大統領選で対米協力強化を訴えていた。