まきの炎、暖か 箱館高田屋嘉兵衛資料館で国産第1号の復元ストーブ火入れ式
復元された日本初の西洋式ストーブにまきを入れて点火する「火入れ式」が25日、箱館高田屋嘉兵衛資料館(函館市末広町、冬期休館中)で行われた。
1856(安政3)年、厳冬の北方警備を強化するため、箱館奉行村垣範正が武田斐三郎に製作指導を命じ、大町の鋳物師目黒源吉が製造。この日に試したきをした記録がある。ストーブは高さ90センチ、胴回り48センチ、重さ約90キロ。当時の資料を基に1988年、約5年かけて完成した。 火入れ式は今年で35回目。近くにある学童クラブ「ひのてん」の小学3~6年生14人らが集まった。酒井賢佑館長が点火し、少しずつ周りを暖めていく中、同館を運営する池見石油店の石塚大社長が高田屋嘉兵衛の紙芝居を披露し、功績を伝えた。
函館新聞デジタル