大阪で圧巻 8000匹の金魚が舞う水中アートと周遊クルーズ
金魚を光や音、映像で演出
大阪で圧巻 8000匹の金魚が舞う水中アート THEPAGE大阪 撮影:北代靖典
約8000匹の金魚を集めた幻想的な水中アート、「アートアクアリウム展」が「堂島リバーフォーラム」(大阪市福島区)で6日から始まった。10年前にスタートしたものだが、巨大な水槽を涼しげに泳ぐ金魚を光や音、映像で演出し、独特の世界観を持つ。今回はアートアクアリウム史上最大級規模の屋内会場になっており、作品展示の1階に加え、2階にも観覧エリアを設けている。アートアクアリウムアーティストの木村英智氏は「10周年の集大成です。大阪初登場の展示もありますので、たくさんの方に見て頂きたいです」と話している。9月5日まで。
ABC朝日放送創立65周年記念
「アートアクアリウム展~大阪・金魚の艶~&ナイトアクアリム」は、アートアクアリウム誕生10周年記念祭、ABC創立65周年記念でもあり、これまでにない最大級の会場となっている。 累計約 600 万人を動員した人気の展覧会だが、会場には 金魚などを約8000匹も集め、贅を尽くした、まさに煌びやかな幻想世界が広がっている。 アクアリウムとは、熱帯魚や珊瑚、水槽、岩などを用いて水槽の中につくる水中世界のこと。このアクアリウムとアートを融合させた水中アート展覧会は、木村氏が2007年に「観賞魚と呼ばれる魚たちの晴れの舞台を創りたい」という思いから始めたという。変幻自在の水槽デザイン、ライティング、映像などの最新技術を組み合わせた作品の数々は、涼しさ、華やかさ、繊細さと迫力が共存し、同時にまた癒される。
アクアリウム計40個が合体した「インフィニトリアム」
たとえば、三角柱のアクアリウム計40個が合体した「インフィニトリアム」は高さ2.4メートル、幅4メートル。最上部から滝のように水が流れ落ち、ミラー効果で神秘的に映る。 大阪初登場となる「華魚繚乱(エレガンスダンス)」、地球をイメージした「アースアクアリウム・ジャポニズム」や透明な多面体でプリズム効果をもたらす作品など、圧倒されるばかり。駆けつけたメディアの人たちも食い入るように見ていた。 「アートアクアリウム」という分野を発案、確立した木村氏はこういう。「10周年の集大成で、屋内最大の規模となっています。たくさんの方に見て頂きたいです。たとえば、アースアクアリウム・ジャポニズムは、地球をイメージした直径約1.5メートルの球体の水槽の中を錦鯉が乱舞する作品です。東京以外初登場のインフィニトリアムは、金魚が泳ぐと、合わせ鏡の原理で金魚が無限に存在しているかのように見える神秘的な作品です。大阪初登場の華魚繚乱は、ひな壇のように階段形式で展示しています」
午後5時からナイトアクアリウム
本展は午後5時からナイトアクアリウムとなり、ドリンク片手に楽しむこともでき、展示室内に日本酒バーもあるという。内容について詳しくは、公式サイトで。 また、会場の目の前の福島港(ほたるまち港)を発着とした周遊クルーズ「中之島リバークルーズ」も運航を開始(約20分)、これは中之島西エリア初の観光遊覧船だ。アートアクアリウムとともに、夕景・夜景が美しいクルーズで納涼気分を味わってはいかがだろうか。 (文責/フリーライター・北代靖典)