パリ五輪金メダリストのジェンと元全豪女王のケニンが決勝で激突[東レPPO]【テニス】
シングルス決勝はパリ五輪金メダリストのジェンと元全豪女王のケニンが対戦
女子ツアー「東レ パン パシフィック オープンテニス」(東京・有明/WTA500)シングルス準決勝が10月26日に行われ、第1シードのジェン・チンウェン(中国/世界ランク7位)とワイルドカード(主催者推薦)で出場のソフィア・ケニン(アメリカ/同155位)が決勝に進んだ。 【動画】パリ五輪金メダルのジェンと元全豪女王のケニンが決勝で対戦 準決勝ハイライト 今年の全豪オープンで準優勝し、8月のパリ五輪ではアジア選手として初めての金メダルを獲得した22歳のジェン。全米オープン後に母国・中国で開催されたWTA1000北京でベスト4、WTA1000武漢で準優勝と好成績を残して今大会を迎えた。 トップ10選手の相次ぐ欠場の中、ジェンは第1シードとして2回戦から登場。内島萌夏(安藤証券/同57位)を7-5、6-0で、準々決勝で第8シードのレイラ・フェルナンデス(カナダ/同33位)を6-0、1-6、6-3で下して4強入り。準決勝では今季ハード、芝、クレーとすべてのサーフェスで計3つのタイトルを手にしているディアナ・シュナイダー(同16位)と対戦した。 開始から4ゲームを連取したジェンは、追い上げられてタイブレークの末に7-6(5)と、苦しみながら第1セットを奪う。第2セットでも相手にリードを許す場面こそあったが、2ブレークして逆転。そのまま6-3と、同大会2年ぶりの決勝に進んだ。 もう一つの準決勝では、2020年の全豪オープン女王のケニンが、第9シードのケイティ・ボールター(イギリス/同33位)と対戦。 1回戦で第10シードのワン・シンユー(中国/同39位)、2回戦でクララ・タウソン(デンマーク/同53位)、準々決勝で第3シードのダリア・カサトキナ(同9位)といったランキングで格上の選手を下してきたケニンは、スライスを織り交ぜながら、角度のあるショットでボールターを左右に動かしてミスを誘う。第5ゲームでは相手の裏をかくドロップショットでブレークに成功すると、第7ゲームでリードを広げて6-4でセットを奪う。続く第2セットも集中力を保ち、1ブレークのリードを守り切って6-4とストレート勝ち。昨年9月のWTA500サンディエゴ以来のツアー決勝に進んだ。 だが、この試合の第2セット第9ゲームで右足を負傷したケニン。ベザニー・マテック・サンズ(アメリカ)と組んだダブルスでは、太ももにテーピングを巻いて、柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)/ローラ・シゲムンド(ドイツ)との準決勝をプレーしたが、第1セット2-5となったところで棄権を選択。ベンチでは涙を流した。 シングルス決勝を戦うこととなったジェンとケニンは、今回が初対戦。ともにビッグタイトルを手にしたことのある選手同士が相まみえることとなった。 なお、ダブルス決勝は、柴原/シゲムンドと第1シードを破った青山修子(近藤乳業)/穂積絵莉(日本住宅ローン)が対戦する。
Tennis Classic 編集部