『リアル・ペイン~心の旅~』2025年1月公開決定!ポーランドを巡る2人の男の旅路を描く
ジェシー・アイゼンバーグが監督、脚本、製作、主演を務め、第40回サンダンス映画祭でウォルド・ソルト脚本賞を受賞した『リアル・ペイン~心の旅~』が2025年1月に日本公開される。あわせて本作の特報とティザービジュアルが解禁された。 【写真を見る】デヴィッドと従兄弟ベンジーは、祖母の遺言によってポーランドのマイダネクまでのツアー旅行に参加することに ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッド(アイゼンバーグ)と、従兄弟ベンジー(キーラン・カルキン)は、亡くなった祖母の遺言で再会。ポーランドのアウシュビッツと並び有名な強制収容所、マイダネクまでのツアー旅行に参加することに。正反対な性格の2人は、時に騒動を起こしながら、ツアーの参加した個性豊かな人々との交流、そして家族のルーツ、ポーランドの地を巡るなかで、40代を迎えた彼ら自身の“生きるしんどさ”に向き合う力を得ていく。 今回解禁された特報映像では、目的地であるポーランドのマイダネクへ向かう道中、列車の中でトラブルを抱えている様子のデヴィッドとベンジーの姿から始まる。ベンジーは早口で列車内の車掌と遭遇しないよう作戦をまくし立て、後ろのデヴィッドはそれに付いていくのに必死の様子。アイゼンバーグとカルキンの2人が“バディ“コメディセンスを炸裂させ、ユーモアを感じることができる秀逸なシーンに続き、ショパンの名曲を背景に、美しいポーランドの街並みが映しだされていく。あわせて、ポーランドの空を見上げるデヴィッドとベンジーの姿を切り取ったティザービジュアルも公開された。 監督、脚本、製作、主演の4役を務めるアイゼンバーグは、かつて、自身の妻とともにポーランドへ旅行したことが本作製作のきっかけであると明かす。彼自身、家族のルーツをポーランドに持ち、「戦争がなかったら、私はここで暮らしていただろう。私の人生はどうなっていただろう?私はなに者なのだろう?」と疑問を抱いたことから、ポーランドの歴史を巡る旅をテーマに映画を作りたいという気持ちが芽生えたのだそう。アイゼンバーグは、先日ポーランドの市民権獲得の意向を示していたことも話題になっており、本作で描かれるデヴィッドとベンジーの旅路は、アイゼンバーグ自身の物語を自らが紐解いたともいえるだろう。 さらに本作では、アイゼンバーグ監督の前作『僕らの世界が交わるまで』(24)に続き、エマ・ストーンがプロデューサーの1人として名を連ねている。 タイトルにもある“リアル・ペイン=本当の痛み“が意味するものとは?正反対な2人の旅路の行く末とは?ぜひ劇場で見届けてほしい。 文/サンクレイオ翼