映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』で存在感…東宝シンデレラ同期12歳・白山乃愛&今濱夕輝乃の素顔
白山は『スカイキャッスル』で泣き演技、今濱は時代劇で名監督から指導
公開中の映画『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂』(中田秀夫監督)は、全世界累計発行部数1100万部を突破した人気児童小説シリーズの実写化だ。同作では、白山乃愛(しろやま・のあ)と今濱夕輝乃(いまはま・ゆきの)が、みずみずしい演技を見せている。2022年、第9回「東宝シンデレラ」の同期である2人は、同い年12歳の小学6年生。インタビュー中も言葉を交わしていた仲良しコンビに撮影現場での様子、それぞれの目標を聞いた。(取材・文=ふくだりょうこ) 【写真】今濱夕輝乃&白山乃愛のソロカット ――ご自身が演じられた役どころを聞かせてください。 白山「私が演じた大野藍花は、将来ものまねタレントになりたくて努力している女の子です。銭天堂ではインコのようにものまねがうまくなる『インココイン』を買います」 今濱「私が演じた氷室こづえは、明るくて活発でみんなを笑顔にしてくれるような元気な女の子です。私も普段から明るくて元気なので、すごく楽しい役でした」 ――撮影に入る前はどのような準備をしましたか。 白山「学校で人気がある女の子を観察していました。みんなから話しかけられた時にどんな風に反応しているのかなどを知りたくて。『勉強になったな』と思います」 今濱「『こづえちゃんはこういう女の子なんだ』とか、あまり決めつけないようにしていました。自分と似ているので『いつもの自分をどんどんだしていこう』と思って演じていました。『自然体でできたかな』と思います」 ――現場で印象的なことはありましたか。 白山「銭天堂のシーンでは、天海祐希さんと一緒でした。お財布を開けるのが上手にできなくて焦っていたら、天海さんが『こうやったら上手く開けられるよ』って教えてくださったんです。それがすごく印象的でした」 ――天海さんは最初のイメージとお話されての印象と違いはありましたか。 白山「かっこよくて、ドラマで見る天海さんで……本当にイメージ通りでした」 ――今濱さんは、現場で印象的なことはありますか。 今濱「スタッフのみなさんが、部屋の中に小さい駄菓子屋さんを作ってくれたんです。『ちっちゃい銭天堂だ』って。そこで、乃愛ちゃんと2人で『どれにする?』って言いながら、選んでいたのが楽しかったです」 白山「『どのお菓子が好き?』とか『銭天堂のお菓子だったら何が食べたい? とかを話したりしたよね』 ――おふたりは、「東宝シンデレラ」オーディションで同期ですね。 今濱「はい。オーディションの後、ワークショップやレッスンでどんどん仲良くなりました」 ――お互いに最初の頃とイメージが変わった部分はありますか。 白山「合宿審査の時は違うチームであまり話す機会がなかったんですけど、見てはいました。その時は『すごくふわふわしていてかわいいな』と思っていたんですけど、剣道になると変わるんです。目つきとか。『ギャップがすごいな』と思いました。 ――今濱さんは剣道を何歳からやられていたんですか。 今濱「5歳の時から家族に教えてもらっています。『剣道になると変わる』というのは自覚がなかったです。自然とそうなっているのかも」 ――今濱さんは、白山さんの印象はどのように変化しましたか。 今濱「オーディションの時はお人形さんみたいで、本当にかわいくて『こんなかわいい子がいるんだ』と思っていました。そして、作品を見て『すごく大人っぽくなったな』と。演技もすごく上手になっていて……。『こんなにきれいで大人っぽかったっけ』と思うぐらいです。 ――この1年での成長も著しいかと思うのですが、白山さんは今年、話題の(テレビ朝日系)連続ドラマ『スカイキャッスル』にも出演されました。反響はいかがでしたか。 白山「友達はみんな、よく見てくれていました。泣くシーンがあったんですけど、『泣く演技が上手だね』って言ってくれました」 ――自分で成長を感じた部分はありますか。 白山「泣くシーンがたくさんあって、『泣きの芝居が上手くなったかな』と思います」 ――今濱さんは、時代劇『橋ものがたり「約束」』に出演されました。杉田成道監督から教わったことはありますか。 今濱「感情表現をする時に『喉から声を出すとあまり伝わらないので、お腹に力を入れてしっかり声を出すことによってたくさんの人に伝わる』と教えていただきました。それが印象的でした。時代劇なので今と昔で話し方が違うこと、どういう話し方をするのかも勉強になりました。