ニューバランスが新作スパイク発表! 開発担当者も来日「120年、靴を作っている会社」のノウハウをサッカー界に
ニューバランスは今月13日、国立競技場でサッカースパイク『Furon v7』『442 v2』の新作ローンチイベントを開いた。ホワイトベースに鮮やかなピンクのロゴに彩られた新作が新たにお披露目された他、グローバルフットボールでマーケティングと商品開発を担当する2人が初来日。すでにスニーカー業界では圧倒的な人気を誇る同社だが、今後はよりサッカー界でもシェアを広げていく意気込みが力強く語られた。 【写真】「いとこがSixTONESジェシー」驚きの告白をしたパリ五輪サッカー日本代表FW ローンチイベントに登壇したのはニューバランスフットボールのグローバルシニアマーケティングマネジャーのニコラ・コムリー氏、シニアカテゴリーマネジャーのアダム・ライアン氏。コムリー氏は「グローバルフットボールはニューバランスにとって非常に重要なカテゴリー。まだまだ若い新参者のブランドではあるが、大きく伸びている」とアピールし、2022年度実績では44%の成長率を記録していたと明かした。 さらにコムリー氏「2026年にはW杯などの世界的な重要なスポーツイベントが控えている中、ニューバランスフットボールはさらに成長を遂げていきたいと思っています」と意気込みを口に。トップレベルの着用選手も次第に増えており、今夏のEURO2024(欧州選手権)ではFWブカヨ・サカ(イングランド代表/アーセナル)、コパ・アメリカ(南米選手権)でMFハメス・ロドリゲス(コロンビア代表/サンパウロ)が決勝に進出。「EURO、コパアメリカというビッグトーナメントで活躍をされていることをすごく嬉しく思っている」と話した。 続けてライアン氏が新作スパイクを紹介。『Furon v7』は180gの軽量性を実現したスピード仕様のモデルで、今夏のEUROで大活躍を見せたサカの他、FWエベレチ・エゼ(イングランド代表/クリスタル・パレス)、FWサディオ・マネ(セネガル代表/アルナスル)らトップ選手が着用していることでも知られている。一方の『442 v2』は快適性を重視したモデル。同氏によると『442』シリーズにはニューバランスが長年築いてきた靴作りのノウハウが詰まっているといい、“クラシカルモダン”なレザー仕様に197gの軽量性を兼ね備えた点をアピールしていた。 さらにライアン氏は、今後新作が発表される予定の『TEKELA』についても紹介。『TEKELA』はボールコントロールを重視したスパイクで、すでに今夏のEUROでブレイクを果たした17歳のFWエンドリッキ(ブラジル代表/パルメイラス)を始め、MFハービー・エリオット(U-21イングランド代表、リバプール)、FWティモシー・ウェア(アメリカ代表、ユベントス)といった若きスターが着用中。同氏は「こうしたプレーヤーに出せるのは光栄なことです」と話していた。 ニューバランスはこれら3つのシリーズを通じ、スニーカー同様にサッカー界でのシェア拡大に取り組んでいく構えだ。 ライアン氏は終了後、『ゲキサカ』のインタビューに対し、「我々はサッカーの世界では新しく出てきたブランドなので、確立したブランドと戦っていくためにはエリート選手も含めて若いプレーヤーのニーズをちゃんと把握することが大切だと思っています」と市場調査の強化を表明。その上で「我々としてはクオリティーとパフォーマンスが重要になります。歩き始める前に走ることは難しいので、まずはシーズンごとにいろんなデータに立脚した消費者のニーズを捉えて、それを製品に反映していこうと考えています」と地道に発展していく姿勢を示した。 その上で「私たちは会社として120年間、靴を作っている会社なので、このスキルや経験は全て転換可能なものだと思っています。靴製造における専門知識を持ってクオリティーを出しています。靴作りにおける専門的な能力をこれからフットボールに転化し、我々の目指すクオリティーやパフォーマンスを実現させていこうと思っています」と履きやすさへのこだわりを強調。「とはいえフットボールはさらに細かいニュアンスが必要なカテゴリなので、選手たちの細かいニーズを汲み取り、そこに細かい技術でもって反映させていきたいと思っています」と展望を語った。 なお、イベントはJ1第23節のFC東京対アルビレックス新潟の試合前に開催され、FC東京の新作3rdユニフォームも発表。同社のタウンユースラインの『Black Out Apparel Collection』に沿ったブラックのモデルで、首元や裾にクラブカラーの“青赤”を使用。メインビジュアルには日本代表DF長友佑都、20歳にして主力定着しているMF俵積田晃太、A代表経験を持つGK野澤大志ブランドンとDFバングーナガンデ佳史扶、DF徳元悠平が起用されている。