大健闘! J1初挑戦で輝く25歳以上の日本人選手5人。トップカテゴリーで力を発揮しているのは?
MF:島村拓弥(柏レイソル) 生年月日:1999年3月6日(25歳) 前所属クラブ:ロアッソ熊本 2024リーグ戦成績:16試合3得点3アシスト 島村拓弥は、京都サンガF.C.の下部組織で育ち、2017年にトップ昇格を果たしたが、その後はなかなか芽が出なかった。2018シーズンに期限付き移籍で加入したFC岐阜でもほとんど出番がなく、2019年にはブラジルのロンドリーナへ武者修行に出ている。帰国後の2020シーズンは、セレッソ大阪に期限付き移籍して、U-23チームで経験を積み、2021シーズンから2年間はFC今治でプレー。J3で経験を積み、2023シーズンはJ2のロアッソ熊本でレギュラーとして活躍し、今年から柏レイソルに加入している。 2年連続の「個人昇格」を果たした島村は、第2節のヴィッセル神戸戦でJ1初アシストを記録すると、少しずつ信頼をつかみ、第6節のC大阪戦で初のスタメン出場を果たした。第10節・サガン鳥栖戦で移籍後初得点を挙げると、ここまでJ1で3得点3アシストを記録し、YBCルヴァンカップでも4試合で4アシストと、見事な結果を残している。 島村の武器は、なんといってもドリブルだ。170cmと小柄な身長を活かすかのような細かいボールタッチで相手守備の密集の中に飛び込んで仕掛けていける選手で、細谷真大の不調もあって得点力不足に悩むレイソルの攻撃で違いをつくり出せる。守備にも積極的なところもチームにとっては使いやすいはずで、レイソルの心強い武器となっている新戦力だ。
MF:白井永地(柏レイソル) 生年月日:1995年9月26日(28歳) 前所属クラブ:徳島ヴォルティス 2024リーグ戦成績:17試合0得点2アシスト 28歳の白井永地は、徳島ヴォルティスからやってきた新戦力で、プロ11年目にして初のJ1挑戦だ。そのため、加入当初は懐疑的な見方があったものの、ここまでリーグ戦全試合に先発出場し、完全にファンの信頼をつかんでいる。 白井は、中学・高校時代の6年間をレイソルの下部組織で過ごした。2014年に水戸ホーリーホックでプロ入りしたあとは、ファジアーノ岡山と徳島ヴォルティスでもプレーし、10年間にわたってJ2でプレーしている。 守備的MFとして、相手の攻撃の芽を摘む能力が優れている白井は、出場を重ねるうちに自信をつけている様子で、自らボールを持って上がっていくシーンが増えている印象だ。攻守両面で存在感を放っており、すでに欠かせない選手となっている。 攻守ともに存在感のあるレイソルのボランチといえば、2022年に現役を引退した現コーチの大谷秀和が真っ先に思い浮かぶ。11年ぶりに戻ってきた白井が、レジェンドのような働きをすると予想した人は、ファンの中でも少ないのではないだろうか。