「アンチエイジング細胞」マウス実験で特定、8%の寿命延長に成功 5年以内に人での臨床目指す
臨床応用できた場合のインパクトは?
編集部: アメリカのワシントン大学らによる研究グループは、今回の発見を元に、5年以内の人での臨床応用を目指しています。実際に臨床応用ができた場合のインパクトがどれほどあるのかを教えてください。 中路先生: 人での研究が進んで同様な機序が証明されれば、臨床応用の道が開かれ、老化に関する研究は大きく発展すると考えられます。実際、この基礎研究の臨床応用ができるかは分かりませんが、不老長寿が人の究極の願いであることは事実であり、今も昔も変わりありません。これからも様々な研究がなされていくでしょう。
編集部まとめ
アメリカのワシントン大学らの研究グループは、老化抑制の働きを持つ脳内の神経細胞をマウス実験で特定し、この神経細胞を操作して老化を遅らせ、寿命を延ばすことにも成功したことが今回のニュースでわかりました。今後の研究にも大きな注目が集まりそうです。
【この記事の監修医師】
中路 幸之助 先生(医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター) 1991年兵庫医科大学卒業。医療法人愛晋会中江病院内視鏡治療センター所属。米国内科学会上席会員 日本内科学会総合内科専門医。日本消化器内視鏡学会学術評議員・指導医・専門医。日本消化器病学会本部評議員・指導医・専門医。