前年より改善も依然厳しく…JR四国23年度収支は約136億円の赤字 黒字は瀬戸大橋線のみ【香川】
岡山放送
JR四国は、2023年度の区間ごとの収支を発表しました。運賃の値上げなどで赤字幅は縮小していますが、瀬戸大橋線を除く全ての区間で赤字が続いています。 JR四国によりますと、23年度の営業損益は、管内18の区間合わせて約136億円の赤字だったということです。23年5月の運賃値上げや新型コロナの5類移行で旅客運輸収入が増えたことなどから赤字幅は前の年度より約45億円縮小しました。 100円の収入を得るために必要な経費を示す「営業係数」を見ると、18区間の平均で157円と前の年度から36円改善。黒字となったのは瀬戸大橋線の児島―宇多津間のみで、73円でした。その他の17区間では、予讃線の高松―多度津間で126円、高徳線の高松―引田間で166円などと赤字が続いています。 JR四国は、営業係数はコロナ禍前の水準に戻りつつあるものの、客足は戻っていないとして、利便性の向上や利用促進などに取り組みたいとしています。
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