『ドラクエ3』主人公の父「オルテガ」はなぜ「ひとり旅」をしていた? ナゾに包まれた人物像
「なぜひとり?」「なぜ地下世界に?」
オルテガには、まだまだ謎が残されています。とくに不可解なのは「ひとりもしくは少人数で冒険したのはなぜ?」ということです。 主人公はシステム上、ひとりで冒険することも可能ですが、険しい旅路を考慮すると4人パーティで旅をするのがオーソドックスです。オルテガも魔法使いや僧侶を仲間にすればよかったものの、どうも基本的にひとりで冒険をしていたようです。 一応、ホビットが従者として一緒に行動していたらしく、またアリアハンの兵士が行動を共にしていたような描写もあります。しかし、継続的なパーティを組んでいたような描写はありません。 オルテガは「縛りプレイ」をするほど冒険の刺激に飢えていたのでしょうか? それとも、パーティを組んだものの、人間関係がうまく行かずにひとりで冒険を進めたのでしょうか? 幼い子供を置いて無理に魔王を倒しに行くあたり、もしかすると後者なのかもしれません。 オルテガ最後の謎は「火山に落ちて死んだとされるが、アレフガルドに到着し、魔王の城まで行っていた」という事実です。 これは最大の謎といえるでしょう。火山に落ちたと見せかけて、実は死んでいなかった、ということはありえそうです。しかし、そこからなぜ下の世界であるアレフガルドへ行けたのでしょうか? もしかすると、バラモスが使った抜け道のようなものがあったのかもしれません。 しかもオルテガは、ゾーマ城がある大陸への橋をかけるのに必要な「にじのしずく」なしに魔王の城へ到着していました。前述のカギ問題に近いものがありますが、こちらは代替手段がありません。根性で泳いで行ったとするならば、あまりにもパワフル過ぎます。 さて、最後にあらためて、考察で浮かび上がったオルテガの謎めいた行動をおさらいしましょう。 ・カギなしで冒険した ・メリットもなさそうなのにムオルに滞在していた ・仲間も非常に限られた人しかいなかった ・バラモスを倒さず下の世界への道を見つけた ・魔王の城へ泳いで行った なんというか、かなり無茶苦茶な人物であることがうかがえます。もしオルテガの「かしこさ」が高く、仲間と協力しながら冒険できていたのであれば、彼ひとりで世界を救えていたかもしれません。
すすだま