デビュー2年の片平里菜「女の子に共感してもらえる曲作る」
デビュー2年の片平里菜「女の子に共感してもらえる曲作る」 THE PAGE大阪
今月でデビュー2周年を迎えたシンガーソングライターの片平里菜。福島県生まれの23歳。女の子の気持ちを歌う彼女の歌詞に10代の女子らからは思わず「共感する」という声も多く人気を集めている。そんな片平だがこのほど、来年2月から3月にかけ、大阪などで全国ツアー「片平里菜 3rdワンマンツアー2016 そんなふうに愛することができる? 」を開催すると発表した。26日には新曲「誰にだってシンデレラストーリー」をリリースするなど、デビュー2年を迎えさらなるステップを踏み出そうとする片平の横顔に迫ってみた。 渋谷の女子高生「期待度1位」10代が共感する福島生まれの歌姫・片平里菜
音楽するきっかけは家にあった兄のギター
福島県福島市出身。子どものころは近くの山を兄と友達とかけまわる毎日だったという。音楽に興味を持ったのは中学3年生の時。父と兄がギターをやっていたため、興味本位で自分もさわってみた。「その時は、ギターマガジン初級コースなんかを見ながら、森山直太朗さんの『さくら』とかを弾いてましたね」 ただ、すぐにギターの弾き語りに入ったわけではなかった。「歌が歌いたくって、どうやったら自分が思っている歌手になれるんだろう?と思った時、ボーカルスクールに通ったりしてましたね」。だが、なかなか自分の持ち味が出なかったため、周囲から「ギターを持ってみたら」と勧められた。それが高校3年生の時だったという。
女の子に共感してもらえる曲つくりました
そして、地元のライブハウスに出たりもした。毎月誘ってもらうため、ステージが決まってると練習を続け、曲作りにも挑戦。作っては消えを繰り返し、10曲近くを作ることが出来たという。また路上ライブもこのころ始めた。だが「地元では恥ずかしい」ということから、ボイストレーニングで通っていた東京・渋谷で行っていた。 「渋谷でやった時は、ギターを出すっていう作業自体も変な目で見られるじゃないですか(笑)。すごく怖かったんですけど、それ以上に『ここで歌えば目に留まるチャンスがあるかも』って思いがあったんで一生懸命歌ってましたね」。寒い中歌っていると、見ていた人が温かいお茶を買ってきて、差し出してくれたこともあった。そうしたことを積み重ね、2011年に行われた夏フェスでオリジナル曲「夏の夜」を歌い、審査員特別賞を受賞。デビューにつながった。 デビューして今月でちょうど2年。フェスで歌う際は、いろいろなことを思い出させてくれたり、すごく元気をもらえるという。「自分のライブを完璧にこなすってことも、やっぱりいちばんの目的でやってきているので。その空間に立ち込めているエネルギーがすごいし、いつも元気をもらってます」 26日には新曲「誰にだってシンデレラストーリー」をリリースする。「この曲は、今回弾き語りツアーを終えたばっかりなんですけど、半分くらいは中・高生の女の子だったんです。それを見た時、こういった同姓のお客さんを手放したくないという気持ちが強くて。共感してもらえる曲をつくりました」。たとえば、小さい時、女の子ってシンデレラにあこがれたりする子も多い。だが、大人になると現実にぶちあたり無理なんだと思う時もある。そこで、あきらめずに輝いてほしい、くさらないでほしいという思いを込め歌っているという。
地元・福島や大阪など10か所で全国ツアー
また、デビュー2周年を記念し、来年2月6日からは地元・福島公演を皮切りにスタートし、3月21日の東京・Zepp DiverCityなど、全国10か所で全国ツアーも決定した。「大阪では3月18日になんばHatchで歌います。バンドメンバーとまわって、これまででいちばん大きいのでがんばります」 この2年は怖いくらい早くすごせたが、2年間着々とイメージした場所へ迎えているという実感はあるという。「気づいたらこういうステージに立っていて、目を開けたらこんなにお客さんがいる。すごくいいなぁって思えます」。片平里菜の勢いはまだまだ続く。