“涙の交代”から3カ月、メッシが再びアルゼンチン代表のピッチへ!「本当に長い道のりだった」
FIFAワールドカップ26南米予選・第9節が10日に行われ、アルゼンチン代表は敵地でベネズエラ代表と1-1で引き分けた。試合後、AFA(アルゼンチンサッカー協会)を通してFWリオネル・メッシ(インテル・マイアミ/アメリカ)がコメントを発した。 【ハイライト動画】アルゼンチンはベネズエラとドロー 9月シリーズのコロンビア代表戦を1-2で落としたことにより、今予選2敗目を喫したアルゼンチン代表。2試合ぶりの白星を狙う10月シリーズ初陣ではベネズエラ代表の本拠地に乗り込んだ。試合は序盤の13分、DFニコラス・オタメンディ(ベンフィカ/ポルトガル)がゴール前のこぼれ球をプッシュし、アルゼンチン代表が先制。しかし、追加点を奪えずに折り返した後半の65分、ベネズエラ代表のFWサロモン・ロンドン(パチューカ/メキシコ)にヘディングシュートを叩き込まれ、1-1でタイムアップ。今節終了時点で首位の座はキープしたものの、これで2戦未勝利となった。 同試合で注目を集めたのは、やはりアルゼンチンの背番号10だろう。メッシは7月に行われたコパ・アメリカ2024決勝・コロンビア代表戦にて右足首のじん帯を損傷。以降は長きにわたって戦線を離脱し、9月シリーズの代表メンバーからも外れていた。それでも、9月に入って所属クラブのインテル・マイアミで復帰を果たすと、ベネズエラ代表戦で先発に名を連ねる。アルゼンチン代表の一員として公式戦のピッチに立つのは、涙の途中交代を強いられたコロンビア戦以来、約3カ月ぶりのことだった。 試合後、メッシは「ここまでの道のりは本当に長かった。しばらくの間は、所属クラブでもピッチから離れなければならず、本当に険しい道のりだったよ」と胸の内を明かす。「それでも、僕はこのピッチに戻ってくることができた。一貫して努力を続け、再びこのユニフォームに袖を通すことができたことを、嬉しく思っている」と復帰を喜んだ。 一方で、試合結果は1-1のドロー。特に、会場の『エスタディオ・モヌメンタル・デ・マトゥリン』は、前日の大雨の影響でピッチ上のいたるところに水たまりが発生し、キックオフ時間が30分遅延した。なんとかキックオフを迎えたなかでもボールは思うように動かず、グラウンダーのパスは止まってしまうという異常事態。これにはメッシも「あのような環境でプレーをするのは正直難しい。醜い試合になってしまったよ」と苦言を呈し、次のように言葉を続けた。 「間違いなく、今日の僕らからやりたいことを奪い去ったのはピッチ状態だ。このような試合を想定できなかったし、準備も万端とは言えなかった。2本以上のパスを繋げないような状況ならば、できることは限られてしまう。ただ、そのなかでもセカンドボールを奪い合い、相手のミスを探す準備はできていたと思う」 次節は15日に行われ、アルゼンチン代表は3試合ぶりの白星を目指して『エスタディオ・マス・モヌメンタル』にボリビア代表を迎える。メッシは「今度は火曜日だ。再びアルゼンチンでプレーできることを喜ばしく思うよ。移動もあるけれど、十分な休養をとり、ホームゲームに備えなければならない」と意気込んだ。
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