市川團十郎「新たな挑戦」初役含む4役 初春大歌舞伎『双仮名手本三升 裏表忠臣蔵』初日
歌舞伎俳優、市川團十郎(47)が3日、東京・新橋演舞場で初春大歌舞伎「双仮名手本三升 裏表忠臣蔵」(26日まで)の初日を迎えた。 同劇場の正月公演は今年で15回だが、「毎回が『新たな挑戦』」と気合十分。 同作は赤穂浪士の討ち入りを描いた「仮名手本忠臣蔵」を表、現代ならではの視点を織り込んだ場面を裏として、新たな忠臣蔵の世界をつむぐ作品。團十郎は初役の大星由良之助をはじめ、早野勘平、斧定九郎、高師直の4役に挑み、夜の部では幻想の定九郎役で宙乗りを披露した。 夜の部には長女の市川ぼたん(13)、長男の市川新之助(11)も登場。息の合った舞踊で観客を引き込んだ。 團十郎は「物語の根底に流れる日本人が大切にしてきた心を感じていただき、お楽しみいただければ幸いです。若手も多く出演しており、様々な出演者により生まれる舞台上のエネルギーもご堪能いただければ」と力作をアピールした。