西武・浮上を期す松井体制2年目 的確な補強でチーム力アップ【2024最新メンバーリスト】
2024年を迎え、来るシーズンに向けた各球団の新たな陣容が見えてきた。12球団の最新メンバーリストを各チームの見どころとともにお届けする。 写真=BBM ※情報は1月7日現在 【選手データ】ヘスス・アギラー プロフィール・寸評
【2023年成績】パ5位 65勝77敗1分、勝率.458、チーム打率.233、チーム防御率2.93 5位からの逆襲へ──。松井稼頭央監督体制2年目となる今季、内野守備・走塁コーチで一、二軍の入れ替えがあったのみで、一軍首脳陣の顔ぶれはほぼ変わっていない。平石洋介ヘッドコーチに打撃戦略コーチの肩書きが加わったが、リーグ最低の435得点に終わった攻撃力改善へ強い決意の表れだろう。打撃コーチ、スコアラーらとより連携し、得点を奪う形に幅をもたせていく。 攻撃力アップには期待が高まる。山川穂高がソフトバンクへFA移籍したが、新外国人のヘスス・アギラー、フランチー・コルデロが加入。アギラーはメジャー通算114本塁打の大砲。2018年には35本塁打を放っている。コルデロはメジャー通算27本塁打。粗さはあるが、鋭いスイングから放たれる打球は驚異だ。この2人がクリーンアップに定着してポイントゲッターとして機能すれば、貧打に泣くこともないだろう。源田壮亮、外崎修汰の主力は健在だが、V奪回のためには若手の成長が欠かせない。蛭間拓哉、長谷川信哉、渡部健人、山村崇嘉、西川愛也らが今季41歳を迎える栗山巧、中村剛也を脅かす存在にならなければいけないだろう。 先発陣は高橋光成、今井達也、平良海馬、隅田知一郎が盤石。さらにドラフト1位左腕・武内夏暉が加わり、松本航、與座海人、青山美夏人らと先発ローテーションを争う図式だ。リリーフ陣も厚みを増した。新外国人の最速163キロ右腕・アルバート・アブレイユ、モイネロ級になる可能性を秘めた左腕・ヤンが加入。守護神の座は固まっていないが、アブレイユに加え豆田泰志、田村伊知郎らが虎視眈々と狙う。新人の上田大河、増田達至、平井克典、佐藤隼輔、水上由伸らもおり競争は激化している。 昨季から三軍を稼働させているが、育成選手は過去最大の26人。支配下は62人と枠に余裕がある。支配下昇格をかけた争いも激しさを増すが、それがチーム力アップにつながるだろう。