食品ロスを「ありがとう」に 札幌で市民が持ち寄る「フードドライブ」
家庭で眠っている食品を集め、必要としている人に届ける「フードドライブ」のイベントがきょう、札幌で開かれました。 イベントは、北海道消費者協会と札幌の企業が消費者大会に合わせて、おととしから開いています。市民が持ち込んでいるのは、賞味期限が1カ月以上残る乾麺、缶詰、レトルト食品などです。 食品を持ち寄った男性は「お中元でもらったけど食べなかったので廃棄するなら利用できた方がいい」 と訪れた理由を話しました。 集まった食品は障害者の就職支援などに取り組む札幌の企業を通じ、生活保護を受ける人や障害・難病を抱える人、刑務所からの出所者などに配られます。 フューチャーフライトグループの釜沢剛璽(かまざわ・ごうじ)社長は「原材料の高騰で企業の寄付も減っている。個人の寄付がより認知されたら食べる物がしっかりあると安心につながる」と今回の取り組みの意義を話します。 食品は24日に札幌で開かれるイベントで無償配布されます。