79歳・長塚京三、「人生を閉じていく役は、やらなきゃいけない」と思っていた時に…主演映画オファー「来るものは来るんだな」
◇主演映画「敵」先行プレミアム上映会 俳優の長塚京三(79)が11日、東京都内で主演映画「敵」(吉田大八監督、2025年1月17日公開)の舞台あいさつ付き先行プレミアム上映会に共演の瀧内公美(35)、河合優実(23)、黒沢あすか(52)らと登壇した。 筒井康隆さんの小説「敵」を実写化。長塚演じる妻に先立たれた元大学教授の儀助が、徹底した自己管理のもと穏やかな生活を送る中で、突然「敵」が訪れ、平穏な日常が壊されていく様子をモノクロームで描く。 同作は第37回東京国際映画祭で「東京グランプリ」「最優秀男優賞」「最優秀監督賞」の3部門を受賞。3冠受賞を祝して、女優陣から吉田監督と長塚へ花束が贈呈され、客席からは拍手がわき起こった。 長塚にとって、12年ぶりの映画主演ということで記念すべき作品となった今作。3冠達成について長塚は「本当にびっくり。監督と並んで座っていたんですけど、2人とも飛び上がりました」と受賞時を振り返り、「この作品は50年やってきて、自分の姿を見て、声を聞いて初めて感動しました。多分、主人公と世代が同じだからかもしれませんね。胸にくるものがありました」と一句一句かみしめた。 オファーを受けたのはちょうどコロナ禍のころだったと長塚は語り「かねて歳をとって人生を閉じていく役は、やらなきゃいけないんじゃないかなと思っていたところでしたので、来るものは来るんだなと、喜んで引き受けました」と”グッドタイミング”だったことを明かした。
中日スポーツ