桃園メトロ空港線の利用増加 車両10編成を追加購入へ/台湾
(桃園中央社)鄭文燦(ていぶんさん)行政院副院長(副首相)は12日、桃園メトロ(MRT)空港線の利用者が増加して車両をさらに10編成増備する必要があるとし、購入にかかる費用の半額に当たる約30億台湾元(約140億円)を中央政府が補助すると発表した。 鄭氏はこの日、北部・桃園市の張善政(ちょうぜんせい)市長や王国材(おうこくざい)交通部長(交通相)らと同市にある空港線の長庚医院駅で、昨年行政院(内閣)主導で導入された共通定額定期券の利用状況を視察。報道陣に対し、空港線は1日の平均利用者数が2019年に延べ約8万人だったのに対し、現在は延べ約10万人に達しているとし、定期券は良い政策だったと述べた。 増備されるのは停車駅の少ない直達車用車両が6編成、各駅停車の普通車用車両が4編成となる見通し。鄭氏は車両購入に関して桃園市政府や桃園メトロと早期に話し合い、輸送量を増強したいと語った。 空港線は17年3月に開業。台北駅(台北市)から桃園国際空港を経由し、老街渓駅(桃園市中壢区)までの約51キロを結ぶ。 (葉臻/編集:齊藤啓介)