オリックス・宮城大弥 戦うからには──「全部勝ちたいです」/夏男の季節
勝負の夏場に向けて8月生まれの宮城大弥が奮起を誓っている。左大胸筋の筋損傷で5月上旬から戦列を離れていたが、6月21日に一軍練習に復帰。同27日のソフトバンク戦(京セラドーム)で復帰登板を果たし、5回無失点で3勝目を挙げた。 【選手データ】宮城大弥 プロフィール・通算成績・試合速報 「やっぱり、一軍の雰囲気はいいなと思いました。できるだけ状態をよくしたいなと思っています」 自身初の開幕投手を務めた今季だが、5月8日の楽天戦(秋田)で左大胸筋を負傷。リハビリ期間は「あんまり(ほかの投手が)ケガをする部分ではないと聞いたので……。少しずつ治せたらなと思います」と、静かに闘志を燃やしていた。 6月19日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で42日ぶりの登板を果たし、3回2安打無失点の投球を披露した翌々日の21日に一軍に合流すると、「チームの状態を上げていければなと思います。流れに乗れるような投球をしていきたい」と強く意気込んだ。 リーグ4連覇を狙うチームだが、現状では首位・ソフトバンクにゲーム差を大きく離されている。「一つずつ順位を上げていきたいですね。戦うからには全部勝ちたいです」と“大黒柱”としての意識を高く持つ。 昨年3月のWBCでは侍ジャパンの一員として悲願の世界一に貢献。大谷翔平(現ドジャース)、ダルビッシュ有(パドレス)らから多くのことを学び、ひと回り大きくなった。 8月25日で23歳になる左腕。故障離脱した期間も力に変えて、チームを鼓舞してエースとしての道を突き進んでいく。 写真=BBM
週刊ベースボール