両親が事故で急逝…「どのくらい資産を持っていたか」どう確認すればいいですか?
大切な人との突然の別れがあると、落ち着く暇もなく、故人の身の回りを整理しなければなりません。亡くなった方の通帳や株、生命保険などを把握していない親族もいらっしゃるでしょう。 そこで今回は、故人の銀行口座の保有状況、株式などの証券や生命保険の契約状況を確認する方法を解説します。故人の財産状況の確認をしたい方は、ぜひ参考にしてください。 ▼亡くなった母が私名義で「500万円」を遺してくれていた! 名義は自分でも「相続税」はかかる?
故人の資産を確認する方法
故人が保有していた資産や保険などを確認する方法は、資産の種類によって異なります。ここでは、銀行関係の金融資産、株式などの証券口座、生命保険関係に分けて確認方法を解説します。 ■預金残高などの金融資産 遺産相続の手続きを進める際には、残高証明書などの書類が必要になることがあります。 故人のキャッシュカードや通帳などから金融機関に連絡をすると、資産状況の確認や残高証明書の発行が可能です。金融機関によって、必要な書類や手続き方法が異なりますので、確認しましょう。 もし、故人の資産を確認できるキャッシュカードや通帳がないとか、またはすべてそろっているかが不安な方は、弁護士に「全店照会」を依頼することで、口座を確認できることがあります。これは、弁護士法の第23条の2に基づいて行われます。 全店照会では、ひとつの金融機関にある普通預金や定期預金、投資信託など、すべての口座の調査が可能です。一支店だけでなく、全支店の口座有無も調べられるようです。 ■株式などの証券や開設口座 故人が株式などの証券や口座の保有している場合には、各証券会社で情報開示の手続きを済ませることで、口座を確認できます。 どの証券会社で取り引きしていたかが不明な場合には、証券保管振替機構で確認してもらえることもありますので、相談してみましょう。証券保管振替機構では、すべての証券会社の口座を一度に確認できるようです。 ただし、住所が変更されていたり、結婚前の名字で登録していたりする口座情報は、確認できないことがありますので、注意が必要です。