“名古屋・元女子大生頂き女子”座談会 被害男性3人にズバリ聞いた「ネット民からの“過去に執着するな”の批判をどう受け止めている?」
「Cさんのおかげで逮捕された」と感謝するAさん、Bさん
記者 つまりCさんが動いたおかげで事件がどんどんめくれていったわけですね。 Cさん そうですね。 Aさん 私たち被害者がこうしてつながることができたのも、Cさんが機転を利かせて動いてくれたからです。実は私も先日、改めて被害届を中署に提出したところ、受理されて書類送検までしてもらえました。最初に加藤が逮捕された直後に電話相談した時は、「証拠が足りない」と相手にされなかったのですが、Cさんが事件化してくれて情報が集まったおかげだと思われます。裁判で知ったのですが、加藤は携帯電話の「家計簿アプリ」に騙した被害者の氏名、金額、特徴等を記録していたようなのです。きっとそこに私の名前も入っていたのでしょう。 Bさん 僕も先日改めて被害相談に行ったんですがダメでした。警察は親身に話を聞いてくれたのですが、立件するには騙していたことを示す相応の証拠が必要とのことで、僕は足りなかった。ガチ恋してしまい言われるままにカッコつけて、手渡ししてしまったことが原因です。とはいえ、代わりにCさんが罪に問うてくれたので大変感謝しております。Cさんが事件にしてくれなければ私たちは泣き寝入りするだけだったので。 記者 3人はこれからも加藤被告の裁判を傍聴するつもりですか。 Aさん 私は全通(全て通うの意味)します。 Bさん 私も出来る限りはと考えています。 Cさん 私はもう行かないと思います。これまで2回傍聴しましたが、わざわざ時間を取って行く割には、あっという間に終わってしまうのであまり意味を感じませんでした。ただ被告人質問がある公判は、仕事の都合がつくならば行くかもしれません。加藤がどんなふうに自分のしたことを振り返るのか、聞いてみたい気持ちはあります。
加藤被告へのそれぞれの思い
記者 これまでAさんBさんの対談記事を2回配信しましたが、コメント欄には「もう傍聴なんかやめて前向きに歩き出したら」といった意見が殺到しました。もちろん同情する声が多かったですが、「過去に執着しすぎ」といった批判意見も。それについてはどう受け止めていますか。 Aさん 正直、私は自分でも加藤に執着していると思っています。法廷で落ちぶれた加藤を見下すとせいせいした気持ちにもなります。“そんなんだからダメなんだ”とまた言われるかもしれませんが、別に構いません。法に反したことをしているわけでもないし、今後するつもりもありません。 Bさん 僕は自分では執着しているつもりはありません。ただ、自分が巻き込まれた事件に好奇心があるのです。例えば、裁判を聞いて加藤が詐欺をやった動機に「ホスト通い」があったこともわかった。この事件だけでなく他の頂き女子のニュースを見ると、つい調べてしまう癖もつきました。明日開かれる、別の頂き女子、のんちゃんこと浮田妃菜被告の初公判も傍聴しに行くつもりです。 Cさん 私自身は加藤に全く執着していません。お二人との違いがあるのも当然です。私はその後加藤と示談しており、私にとってはすでに終わったことなのです。そもそもそこまで加藤に入れ込んでいなかったからこそ、加藤の詐欺にすぐに気づいて警察に駆け込んだ。加藤とやりとりした期間もせいぜい1カ月ちょっとです。ただ加藤に騙された一人として、お二人の気持ちもわかります。
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