30代の娘は貯蓄が苦手で、給料が入っても毎月すべて使い切ってしまうそうです。「同年代の友人たちも同じ」だというのですが、本当でしょうか……?
物価などが高騰している昨今、毎月の貯蓄が難しいと感じている方も多いのではないでしょうか。今回のケースのように、30代の娘が毎月の給料をほとんど貯蓄せず使い切っているという場合、親としては心配になるかもしれません。 本記事では、30代の平均貯蓄額とともに、効率よくお金を貯める方法について解説します。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
30代単身世帯の平均貯蓄額
金融広報中央委員会によると、30代単身世帯の金融資産保有状況は表1の通りです。 表1
出典:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」を基に筆者作成 30代単身世帯における金融資産保有世帯の平均貯蓄額は912万円、中央値は300万円です。このデータから、金融資産の分布には大きなばらつきがあることが見て取れます。 ごく少数の高額資産保有者が平均値を押し上げている反面、多くの30代は300万円以下の資産しか持っていない状況です。特に100万円未満の資産しかない人が全体の22%を占め、100~200万円未満の層を合わせると31.3%に達しています。これは、30代でも資産を十分に持っていない人が少なくないことを示しています。 一方で、1500万円以上の資産を保有している人も13.6%おり、高額資産を持つ30代も存在しているため、世代内での経済的格差が大きいことが分かるでしょう。
効率よくお金を貯める方法
「お金を貯めたいけれどなかなか続かない」という悩みがある場合には、効果的な貯蓄方法として先取り貯蓄をおすすめします。先取り貯蓄とは、給料が入ったらすぐに、あらかじめ決めておいた金額を貯蓄に回す方法です。 家賃や光熱費を支払うように、貯蓄も生活費の一部と捉えて、最初に確保してしまうのです。先取り貯蓄は月の収入から自動的に貯蓄されるため、貯金をすることを意識せずに済みます。 この方法を取り入れることで、貯金が苦手な方でも確実に資産を増やすことができるでしょう。