千葉県内、リンゴ病が流行 国の警報値を上回る
千葉県は4日、両頬に赤い発疹が出る「伝染性紅斑」(リンゴ病)の県内での定点当たりの患者報告数が国の警報基準値を超え、大きな流行が発生していると発表した。基準値を超えたのは現在の観測方法になった1999年以来初めて。県は保育所や学校での手洗いなどの感染対策を呼びかけている。 県疾病対策課によると、11月25日~12月1日の定点当たりの報告数が国の基準値の「2」を上回る「2・10」だった。年代別では、4歳が最も多く44人で約17%を占め、5歳、6歳と続いた。 リンゴ病は幼児、小学生に多い病気で、例年夏季に患者が増加する。一度感染すると免疫が得られ、再感染しないとされる。 増加原因について、同課の担当者は「コロナ禍ではほぼ流行がなかったため、免疫を持たない人が増えた可能性がある」と分析している。