クロースに代わる司令塔はグロス? ブライトンで伸びた33歳のベテランはドイツ代表のキーマンとなるか
今月の親善試合でもアピール
自国開催だった今夏のEURO2024でベスト8敗退に終わったドイツ代表。EUROでは一時的にMFトニ・クロースが復帰していたが、クロースは昨季終了後に現役を退いた。またドイツはゲームメイカー探しに動く必要があり、代表監督ユリアン・ナーゲルスマンにとって課題の1つと言えよう。 年齢的に後継者とは言いづらいかもしれないが、スペイン『MARCA』が注目したのは今夏ブライトンからドルトムントに移籍したMFパスカル・グロス(33)だ。 ドイツは今月に行われたネーションズリーグでハンガリー代表、オランダ代表と対戦しているが、ナーゲルスマンは2試合ともグロス、ロベルト・アンドリッヒの2人にボランチを任せている。バイエルンMFジョシュア・キミッヒもいるが、キミッヒはひとまず右サイドバックがメインポジションとなるか。 ハンガリー戦は5-0で大勝したが、グロスはこのゲームでパス成功率91%を記録。特にロングパス成功率は100%となっていて、同メディアは一部ファンからクロースとグロスを比較する声もあると取り上げている。 グロス自身もクロースをリスペクトしているようだが、それでも自分のスタイルにこだわっていきたいと語る。 「トニはレジェンドだからね。彼は史上最高のドイツ人選手かもしれない。僕も彼をとてもリスペクトしているし、試合で見せる彼のプレイを楽しんでいた。EUROでもね。ただ、僕は自分のパフォーマンスをするよ」 グロスはスター街道を歩んできたタイプではないが、ブライトンでの7年で大きく評価を上げた。33歳を迎えた今こそ全盛期と言うこともでき、今夏のドルトムント移籍は1つのステップアップと言える。視界の先には2026ワールドカップ北中米大会があるはずで、ドイツの司令塔候補の1人だ。
構成/ザ・ワールド編集部