アクスタ、ぬいぐるみ…職場のデスクに「推し活グッズ」どこまでOK? 職場によってスタンスに違い、理解のある上司から「NG」を突きつけられたグッズも
アイドルやキャラクターなど、世間的に広く浸透しつつある“推し活”。スマホの待ち受け画面や文房具、日用品など、身の回りに“推し”のグッズを溢れさせている人もいるだろうが、職場でのグッズの扱いは賛否を呼ぶようだ。 【写真】ウマ娘の「ゴールドシップ」と「メジロマックイーン」のアクスタ
大手質問投稿サイトではここ数年、推しのグッズを職場のデスクに飾っていたら、注意されたという声も数多く上がっている。職場での「推し活」はどこまで許されるのか。“推し”がいる会社員たちとその上司に意見を聞いた。
アクスタを並べたら「私物を置き過ぎ」と注意された
「職場のデスクに推しのアクスタ(アクリルスタンド)なんかを並べていたら、『私物を置き過ぎ』と上司から注意されました。誰にも迷惑はかけていないのに……」 そう嘆くのは、メーカー勤務の男性・Aさん(20代)だ。デスクには推しの人気VTuberやアイドル育成ゲームに登場するキャラクターのアクリルスタンドのほか、ブロマイド、ぬいぐるみなどを飾っている。本人は「好きなものに囲まれていたいだけで、自分の仕事に悪影響を与えるような置き方はしていない。なんならモチベーションアップにつながっている」と語るが、上司からは理解があまり得られないという。 「上司は、『一個ぐらいならいいけど、自宅の部屋じゃないんだから見苦しい』という理屈でしたが、自分のデスクは自分だけが作業するスペースなのに、ダメですかね?」(Aさん)
推し活に好意的な職場でも「ルール」化
商社勤務の女性・Bさん(30代)の職場の男性上司(40代)は、推し活に好意的だったが、最近「ルール」ができたという。 「うちの職場では、割とアニメキャラクターの卓上カレンダーやマグカップなどを普通に使っている人が多く、それきっかけに会話が生まれて社内コミュニケーションに一役買うこともよくあります。何よりも上司が女性アイドルグループの大ファンで、ライブに行くために休みをとるぐらいです」 理解がある上司の考えに変化が起きたのは、ある男性社員の推しグッズが原因だった。 「セクシー系のキャラタオルを椅子にかけている男性社員がいて、派遣社員の女性から苦情が入ったようでした。たしかにいくら個人のスペースでも通りすがりに目に入りますし、その一件以来、定期的なデスク周りチェックが入るようになり、セクシー系は禁止になりました。そうした措置はわからなくもないなという感じです。個人のスペースといえど、全体としては『職場』という認識が大事、ということのようです」(Bさん)