使用済み核燃料「中間貯蔵施設」のボーリング調査、山口県上関町長「慎重に分析を」
中国電力などが山口県上関町で建設を計画する使用済み核燃料の「中間貯蔵施設」に関し、西哲夫町長は3日の町議会で、建設の可否を判断するために予定地で進められていたボーリング調査の掘削作業が終了したことについて「分析結果をまとめて町に報告があると思う。慎重に分析を進めてもらいたい」と述べた。 【写真】中間貯蔵施設「計画の概要が示されてから議論を尽くせばいい」…山口県上関町長
12月定例会の開会前あいさつの中で話した。「議員を始めとした住民には、町の将来をかんがみた時に必要とするものなのかどうかをしっかり議論し、しかるべき時に判断するための知見を高めておいていただきたい」とも語った。
ボーリング調査は4月下旬に始まり、掘削作業は11月14日に終了した。西町長は本会議終了後の取材に、適地かどうかの分析には「半年ほどかかる」と中電から説明があったことを明らかにした。
また、この日の本会議には、町の温泉施設「上関海峡温泉 鳩子の湯」の利用料を値上げする条例改正案などが上程された。エネルギー価格の高騰などが理由。可決されれば中学生以上700円、中学生未満300円となっている利用料が、来年4月からそれぞれ100円値上げされるなどする。同施設は原子力発電所関係の交付金を活用するなどして町が建設し、2011年にオープンした。