『TOUCH/タッチ』Koki,らの新場面写真公開 バルタザール・コルマウクル監督の来日も
2025年1月24日に全国公開される、Koki,や本木雅弘が出演する映画『TOUCH/タッチ』の新場面写真が公開された。 【写真】中村雅俊の姿も 『TOUCH/タッチ』場面写真 本作は、初期の認知症であることが判明した主人公のクリストファーが、人生でやり残した、50年前に愛した大切な人が突然姿を消してしまった謎を解き明かすことを決意し、2023年コロナの世界的流行で国境が封鎖され始める中、アイスランドを出発し、ロンドン・日本を旅しながら彼女を探す、時と海を越えた壮大なラブストーリー。『ザ・ディープ』『エベレスト 3D』『ビースト』などのバルタザール・コルマウクルが監督を務めた。 原作は、2020年にアイスランドで発表されベストセラーになったオラフ・オラフソン著の『Snerting(原題)』。この原作を手にしたコルマウクル監督は、「世界の国々と異なる人種、2つの時間軸と歴史的な出来事をパンデミックの世界に見事に織り込ませている」と映画化を熱望。撮影は2022年の終わりにアイスランド・レイキャビクで始まり、ロンドンでの撮影を経て、2023年に東京や広島での日本ロケを敢行した。 主人公のクリストファーを演じたのは、アイスランドの俳優エギル・オラフソン。若き日のクリストファーはオーディションを経てコルマウクル監督の息子であるパルミ・コルマウクルが演じた。そのほか、クリストファーが学生時代を過ごす1957年のロンドンで出会う最愛の人・ミコ役でKoki,、ミコの父であり、クリストファーが働く日本料理店を営む高橋役で本木が出演。さらに中村雅俊、柴田理恵らもキャストに名を連ねている。 公開されたのは、50年の時を越え、ミコ(Koki,)を探すクリストファー(エギル・オラフソン)の愛おしい記憶と旅路を切り取った場面写真。若い頃のクリストファー(パルミ・コルマウクル)とミコの出会いやお互いを愛おしそうに見つめ合う日々、何気ないデート中のシーンなど幸せな日々が写し出されている。さらに、ミコの父・高橋(本木雅弘)とクリストファーの2人が映っているカットでは、愛する彼女を理解するために異国の地・日本の文化、そして日本食を学んでいるクリストファーの真面目な表情も垣間見られる。その反面、ミコは自分の父へは反抗的な態度を見せており、親子関係には溝があるようだ。 また、50年後の現代では、新宿のゴールデン街でクタラギ(中村雅俊)とクリストファーが盃を交し身の上話をするシーンや、ミコに会うために花屋に足を運ぶクリストファーの姿が切り取られている。いずれも実在する日本の店舗でのロケが行われた。 また、本作が11月23日より開催される『広島国際映画祭2024』内「ヒロシマEYE」の作品の1つとして上映されることが決定。コルマウクル監督が来日し、トークイベントに登壇することも決定した。 「ヒロシマEYE」は、広島にゆかりのある映画人や広島で撮影された映像作品を上映する『広島国際映画祭』内のプログラム。2020年と1957年の2つの時代にまたがる恋を描いた本作は、作品の重要な側面として、原爆が及ぼす影響や被爆者についての描写が含まれており、日本公開の検討段階から、制作・配給サイドでは、舞台のひとつとなる広島での先行上映を希望していた。 コルマウクル監督は広島に訪れた時のことを振り返り、「広島を訪れることは、衝撃的な体験でした。広島で起こった恐ろしい出来事について、私はずっと考えてきました。資料館や平和記念公園を見学し、目の当たりにし、人々がどう向き合ってきたかを知ったことは大変な衝撃でした。それは、きっと一生続くことでしょう」と語っている。また、実際に本作のロケで訪問した際に、「とても印象的だったのは、滞在した住宅は伝統的な日本家屋で、その家主の女性が、自身の母親は『被爆者』であるという話を聞かせてくれたことです。彼女は私たちに家族の写真を見せ、原爆が自分たちにどのような影響を与えたかを話してくれました。それはとても心が打たれるもので、広島に暮らす人々にとって、原爆投下がどれほど最近のことであるか、どれほどリアリティのあることなのかを、より深く理解することができました」と、作品に大きな影響を及ぼしたことを明かしている。
リアルサウンド編集部