国語苦手な子の「点数みるみる伸びる」勉強のコツ。意外と成績安定しない科目、どう攻略する?
ほかの科目ではなかなかこのようなことはしないでしょう。数学や理科・社会であれば、答えが合っているかを確認するくらいですよね。英語でも、日本語訳を確認するくらいで、「どうしてその選択肢が正解なのか」ということを細かくは分析しないと思います。 しかし、国語においてはそれが絶対的に必要なのです。 なぜこの勉強法が有効なのか? それは、国語という科目が「客観的な目線」を持つことを求めるものだからです。この点について解説する前に、まずは漫画『ドラゴン桜』の中で、国語の選択肢問題について触れられている場面をご覧ください。
※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください いかがでしょうか? 漫画でも描かれているとおり、国語の問題の選択肢というのは、客観的な目線がないと解けないようになっています。 よく国語の選択肢に対して「どれも正しいように感じてしまう」「解釈によってはこの選択肢が正解でもいいのではないか」という人がいますが、多くの人がそう考えるからこそ、国語で間違っている選択肢は「明確に間違っているポイント」を作っています。
「正しいように感じられるかもしれないけれど、このポイントがあるから、不正解である」と言えるように作られているのです。だからこそ「これが正解だ」「これが間違っている」ということがハッキリしています。 国語ができる人は、冒頭でもお話しした通り、解説をしっかり熟読し、問題を作っている人がどのような意図で選択肢を作っているのかが考えられる人だと言えます。 自分の主観的な目線をチューニングして、「たしかにこのポイントが書いてあるんだから間違いだな」と理解しながら勉強しています。
■なぜ国語の成績が上がらないのか 逆に国語の成績が上がらない人は、たとえばAが答えだったときに、「なぜAが正解なのか」の部分しか解答を読まず、「なぜ、B~Eは不正解なのか」の部分の解答を読んでいません。そのため客観的な視点が養えずに、国語の成績が上がらないのです。 「解説を読んで、なぜその選択肢が正解で、ほかの選択肢が間違いなのかを理解して勉強する」というのが、国語ができるようになる近道です。ぜひしっかり解説文を読んで、勉強してみてください。
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西岡 壱誠 :現役東大生・ドラゴン桜2編集担当