池松壮亮 映画化持ち掛け…公開に「感無量」 亡くなった母と再会シーン「心が震えるような感覚」
俳優の池松壮亮(34)が9日、都内で行われた映画「本心」(監督石井裕也)公開舞台あいさつに出席。4年の月日を経ての公開を受けての熱い思いを語った。 原作を読んだ池松が、石井監督に「この原作が素晴らしい読んでほしい」と提案したことをきっかけに映画化が実現した。 監督に話を持ち掛けてから4年を経ての念願の公開に、池松は「感無量。なかなか言葉がありません」と万感を口に。「公開まで4年かかりましたけど、2020年でもう少し先の世界と思って取り組んで来ましたけど、時代と映画が追いかけっこのようになって、特別なタイミングで、映画として同時代の観客の方と共有できることがうれしい」と喜んだ。 石田監督との初タッグから約10年。「変化はないですね」と互いの関係性も作品に対する思いに変化はないといい「ずっと偉大な方です」とあらためて敬意を表した。 印象に残っているのは、バーチャルの世界で亡くなった母と再会するシーンだという。鏡越しで母を演じる田中裕子の姿が「心が震えるような感覚が残っています。まだ目に焼き付いている」と想いをはせた。 本作は、現代からさらにデジタル化が進み、“リアル”と“バーチャル”の境界が曖昧になった2025年が舞台。「AIで母を作って欲しいんです」。AIで亡くなった母を蘇らせることを選択する青年・石川朔也と彼を取り巻く人間の心と本質に迫る革新的なヒューマンミステリー。