MTBコース料金、倍に改定へ(1日券) 三重・多気町「勢和の森」
難易度高く、幅広い人向けに見直す費用捻出
三重県多気郡多気町は、古江の勢和台にある勢和の森MTB(マウンテンバイク)コース見直しにかかる費用として、10月から使用料金を、ほぼ倍増する方針を固めた。10日午前9時に開会した第2回町議会定例会に同コースの設置及び管理に関する条例の一部改正の議案を上程し、議会の採決を待つ。 勢和の森MTBコースは全長約5キロで、2013(平成25)年にオープン。08(同20)年の北京オリンピックのMTB監督・西井匠氏などのプロがプロデュースした国際大会も開催できる本格的なコースとなっている。 昨今の年間利用者は600人超程度で推移し、うち80%近くが県内在住者が占めている。そのうち、町内は20%にとどまる。 維持管理は多気町スポーツ協会(相可)に管理委託していたが、「コースの専門性が高く維持管理と運営ができない」と辞退し、今年4月から初めて指定管理者制度を導入した。㈱地域資源バンクNIU(丹生)が管理を行っている。 現在の使用料金は1日券が1人500円、コース全体の1日貸し切りは3万円となっているが、一部改正条例案では1日券を千円、貸し切りを5万円としている。また、無料の対象年齢が中学生以下から小学生以下に変更となり、1年券5千円は廃止する方針。 町は、改正条例案について、4日の全員協議会で町議に報告。担当者は「コースの難易度が高く上級者向けなので、幅広いレベルの人が利用できるよう、コースの見直しを図る。その費用を捻出するため、料金を増額したい」と説明した。 議員からは「どんなコースにするのかを最初に提案しないと、利用者も納得しないのでは」「コースの変更はいつを予定しているのか」などの意見や質問が出た。 町は、条例改正後にコースの見直しに着手したいと話し、「商業リゾート施設・VISONからや高速道路からのアクセスもいい場所なので、より多くの人に利用してもらえるコースにしたい」としている。