初のラ・リーガ出場から一気にバイエルンと契約へ スペインに誕生した超絶ドリブラーの激動すぎた1年
164cmの小柄なドリブラーが大ブレイク
初のラ・リーガでいきなり大活躍し、そのままバイエルンと契約を結んでしまう怒涛のシナリオは本人も予想していなかっただろう。 今季のラ・リーガで1、2を争うサプライズ選手となっているのがグラナダFWブライアン・サラゴサだ。 22歳と若いサラゴサは、左サイドから積極的に仕掛けるドリブルが自慢だ。164cmと小柄なアタッカーではあるが、その俊敏性を活かした突破はラ・リーガの舞台でも通用している。 今季ここまでサラゴサは50回のドリブル成功数を記録しており、これはジローナFWサヴィーニョ、アスレティック・ビルバオFWニコ・ウィリアムズと並ぶリーグ首位タイの数字だ。 何よりの驚きは、サラゴサにとって今季が初のラ・リーガという点だろう。チームは2021-22シーズンもラ・リーガで戦っていたが、当時のサラゴサはまだトップチームで出番を得ていなかった。そして昨季のグラナダはスペイン2部での戦いを強いられていて、サラゴサが出番を増やしたのはこのシーズンからだ。 今季は初めてのラ・リーガでいきなり自慢のドリブルを炸裂させており、その活躍に素早くドイツ王者バイエルンが目をつけた。来季からバイエルンに加入することが内定しており、一気にトップクラブへ向かうことになる。 昨年にはスペイン代表デビューも果たしており、まさに激動の2023年といったところか。サラゴサ自身もInstagramで2023年の変化を振り返っていて、その展開のスピードには本人も驚いているようだだ。 「グラナダでのラ・リーガ昇格、スペイン代表デビュー、そして世界最大のクラブの一つであるバイエルンとの契約。これらは僕の記憶にいつまでも残るだろう」 その突破力に文句はつけられない。高度なテクニックに加え、とにかく素早い。スペイン代表における新たな武器であり、バイエルンでのブレイクから一気にワールドクラスのスター選手になる可能性もありそうだ。
構成/ザ・ワールド編集部