ボールを持つ相手に突進する静岡高・岡村（中央）

　ラグビーの「Ｕ１８合同チーム東西対抗戦」が５日、東大阪市花園ラグビー場で行われる。高校年代の活性化の一環として、全国高校大会準決勝の前に開催されるもので、県勢は静岡高の岡村徹（２年）が東軍メンバーに選ばれた。全国から選出された計５０人のうち、２年生は３人だけ。「上級生に気持ちで負けない。静岡県や東海地区の代表として、いいプレーを見せたい」と意気込んだ。 　１７５センチ、１０８キロの巨漢ながら５０メートルを７秒フラットで走るなど運動能力は高い。スポーツ歴も豊富。静岡市出身で幼稚園時に静岡ラグビースクールで競技を始めたが、田町小時代は相撲にも打ち込み、わんぱく相撲全国大会に出場。安倍川中では剣道部に所属し、３年夏の引退後は柔道も取り組んでいる。 　だが、ファーストチョイスは常にラグビーだった。「花園と秩父宮でプレーすることが目標でした。静高で県大会優勝は厳しそうですが、花園のピッチに立てるのは光栄です」と喜んでいる。 　現在行われている県高校新人大会では、焼津水産との合同チームでＮＯ８を担当。突破力を生かし、低いタックルも破壊力抜群だ。「相撲をやっていたので、ぶつかることに怖さがないんです」と笑う。本職はフロントローで「フッカーもやっていました。ボールも投げられます」。将来の目標は、国内最高峰のリーグワンでプレーすること。優れた能力を発揮し、聖地・花園で大暴れして全国にアピールする。 （里見　祐司）