【レポート】藤ヶ谷太輔、マッチングアプリやSNSの写真加工についての持論を展開
■「この映画(『傲慢と善良』)は小さな小さな大恋愛だと思います」(藤ヶ谷太輔) 辻村深月による同名小説を原作とした映画『傲慢と善良』の公開記念舞台挨拶が9月28日、東京・TOHOシネマズ日比谷スクリーン12で行われ、W主演の藤ヶ谷太輔(Kis-My-Ft2)と奈緒、そして萩原健太郎監督が登壇した。 【画像】イベントの様子(写真全5枚) 仕事も恋愛も順調に過ごしてきたが、長年つきあった彼女にフられてしまったことをきっかけにマッチングアプリで婚活を始める架を演じた藤ヶ谷。満員御礼の会場を前に「うれしい気持ちでいっぱいですし、自分の宝物を皆さんにお渡しするような気持ちです」と満面の笑みで挨拶。 架とマッチングアプリで出会い、後に婚約者となる女性・真実を演じた奈緒も「皆さんの元に届いてほしいと願いながら、昨日の朝からワクワクしていました。無事に公開を迎えられて幸せな1日でした!」と笑顔で語った。 萩原監督は「撮影中には原作を読んだときに気づかなかった言葉や気持ちをおふたりが演じてくれたことによってより強く刺さることが多かったです。何気ないひと言がこの作品にとって重要なんだと思いました」と実感していた。 公開を迎えた心境を問われた藤ヶ谷は「結構ソワソワして待ちきれなくて、昨日の夜に観に行きました」と初日にお忍びで映画館を訪れたと明かし、「いい映画でした!」と語る姿に会場は笑いで包まれた。 「目立たないように端っこの席で観ていたのでリアクションはわからなかったけれど、全体を見たときに幅広い層の方々が見に来てくださっていて、広く愛される映画になれば良いなと改めて強く思いました」と映画に対する想いを明かした。 奈緒も「感想をSNSでいただいていて『ありがとうございます』というひと言をくださる方もいらっしゃいました。皆さんに観ていただいて、届いてこの作品が完成するので、こちらこそ皆さんありがとうございますと言いたいです」と観客に感謝していた。 映画の内容にちなんで、いちばん驚かされた身近な人の「秘密」や「意外な一面」を発表するコーナーでは“意外”エピソードとして、藤ヶ谷は共演の桜庭ななみとプライベートで遭遇したことを明かした。 一方、奈緒は助監督のセンスにビックリしたエピソードを披露。「劇中のヤギやピアノは助監督のアイデアなんです! そこからマブダチになりました。彼がいなければヤギもピアノもない『傲慢と善良』になっていたはず」とインタビューでも語るこだわりのシーンを生み出してくれたことに感激した様子。 映画に出てくるシーンについて「傲慢か善良か」についてトークする企画では、マッチングアプリの登録写真や、SNSにアップする写真を加工することについて藤ヶ谷は「加工で顔を小さくして、いざ会ってみて違ったとしたら、その逆のほうが良いのでは? 俺だったらそうするかな」と解決法を提示し会場は笑いに包まれた。 友だちの恋人に対してアドバイスすることについては藤ヶ谷は「傲慢!」と即答。奈緒は「アドバイス自体は傲慢とは思わないけれど、アドバイスに相手へのリスペクトと心配があれば善良だと思う」と評した。 付き合いたての恋人を自分の友人しかいないホームパーティーに呼ぶことについては「呼ぶのはいいけれど、タイミングも大切かな」と萩原監督。 劇中には架がホームパーティーで真実を放置するような場面があり、藤ヶ谷は「この映画は観れば観るほど、架そういうとこだぞ! と思うところや、真実それどうなの? みたいに思うところもある。観れば観るほど気になる点が生まれるし、まるで人生のような時間がこの2時間に詰まっていると改めて思いました」と自信を覗かせた。 最後に奈緒は「運命や永遠を信じるのが大変なときもありますが、せめてこの映画と出会った皆さんにとって今日という日は運命や永遠を信じたくなるような1日になることを願っています」と挨拶。 そして藤ヶ谷が「引いて見るとどうでもいいような恋愛の話だという見方もできるけれど、だからこそ大変で美しくて、この映画は小さな小さな大恋愛だと思います。昨日改めて観たときに、相手をちゃんと愛することができるのか? ちゃんと見ているのか、ちゃんと見せているのか? ということを感じた。この作品は観れば観るほど考えることが変わったり膨らんだりします。原作小説も売り上げランキングを上げているということで、ぜひ原作も読んでいただきたいです。僕は勝手に原作の宣伝部長もやっていますので、映画と原作の両方を長く愛していただきたいです」と力強くアピールし、イベントを締めくくった。 映画『傲慢と善良』は、絶賛公開中。 映画情報 『傲慢と善良』 9月27日(金)全国公開 出演:藤ヶ谷太輔 奈緒 倉悠貴 桜庭ななみ / 阿南健治 宮崎美子 西田尚美 前田美波里 原作:辻村深月『傲慢と善良』(朝日文庫/朝日新聞出版刊) 監督:萩原健太郎 脚本:清水友佳子 主題歌:なとり「糸電話」 配給:アスミック・エース (C)2024 映画「傲慢と善良」製作委員会
THE FIRST TIMES編集部