東京電力の勝俣 恒久元会長の死去に刑事裁判の関係者からは「残念」「最高裁で判断の誤りを釈明すべきだった」との声も
福島放送
亡くなったことが10月31日に明らかになった東京電力の勝俣 恒久元会長について、旧経営陣の原発事故の責任を問う刑事裁判の関係者からは「最高裁で判断の誤りを釈明すべきだった」との声が聞かれました。 福島原発刑事訴訟支援団佐藤 和良団長は、「残念だなと思います」「(最高裁で)口頭弁論に出て、これまでの経過、自らの判断の誤りについて釈明すべきであったのでないか」と訴えました。 東京電力によりますと、勝俣元会長は体調が急変し10月21日に84歳で亡くなりました。 勝俣元会長らが福島第一原発の津波対策を怠って事故を起こしたなどとして強制起訴された裁判は、一審・二審とも無罪判決が言い渡され、検察官役の指定弁護士が最高裁に上告していました。 この裁判の原告団などは11月1日、上告審で口頭弁論を開くことなどを最高裁に求め、署名などを提出しました。