なぜ久保裕也の米国FCシンシナティ移籍が決定したのか? 公式サイトが背景解説
同サイトは久保の経歴を紹介した上で高い評価を与えた。 「26歳になったばかりのフォワード(の久保)は、新たな期待を背に新たなリーグへやって来る。彼は以前に日本、ベルギー、ドイツの1部リーグに加え、日本代表や年代別代表でプレーしたことがある。MLSは、彼に違ったチャレンジをもたらすだろう。彼はリーグで初めての日本人特別指定選手であり、クラブが本当に必要とする質の高いアタッカーとしてFCシンシナティで重要な役割を担ってプレーすることになるだろう。久保は、異なるリーグでプレーしたことに加え、複数のポジションで成功しており、FCシンシナティの前線に影響を与える選手となることができる。”9番”としての可能性がある一方、キープ力があり、チームにチャンスを作り出す創造性の高いウィング選手としてもプレーができる」 さらにチームと久保の両方にメリットがある移籍だと指摘した。 「(日本代表としての)国際試合経験が2桁試合になる選手の1人(の久保)にとって、大西洋を渡ることには目論見がある。2020年に印象に残るプレーを見せることが、久保の国際舞台(日本代表)への復帰を容易なものとするかもしれない」と、2018年以来、代表から遠ざかっている久保が、今回の移籍を森保ジャパンへの復帰の足掛かりにしようとしていることを示唆した。 同サイトは、久保をどこで起用するかのポジション問題が不安材料のひとつであることを示唆しながらも、今回の移籍についての評価を以下のようにまとめた。 「シンシナティは、すでに実力の証明された攻撃的選手、そしてゴールが必要なチームに得点をもたらすことのできる選手を加えた。クラブにとって重要な契約だ。ただこれからプレシーズンマッチに突入する中で、彼のフィールドでのポジションについて疑問は残る。けれど、そういう久保の欠けているもの(不安材料)は考えないようにしよう。彼がFCシンシナティに欠けていたものだと考えよう」 久保の移籍決定を受けて現地メディアの評価は二つに分かれた。 シンシナティ・インクワイヤー紙は、「久保の獲得で、2019年のMLSで最小得点だったFCシンシナティの得点力不足解消が期待される。久保は、チームのジェフ・バーディング社長がオフシーズンに獲得を宣言していた『影響を与える選手』となる」と評価した。