"史上最高のDH"エドガー・マルティネス超えを目指せ!! ドジャース・大谷翔平が目指す"異次元記録"
ドジャースの大谷翔平がいよいよ乗ってきた! 5月に入って一段とギアを上げ、今季初となる週間MVPを受賞。打撃専念のシーズンで、いったいどんな記録を残すのだろうか!? 【写真】前人未到の頂きを目指す大谷翔平 ※成績は現地時間5月7日時点。 * * * ■リハビリ中の投手が打撃10部門トップ 本塁打(11本)、打率(.370)、OPS(1.139)、長打率(.705)など、打撃10部門でリーグ1位につける大谷翔平(ドジャース)。開幕直後に起きた元通訳との電撃決別、今季1号が出るまでメジャー移籍後最長となる41打席を要するなど、紆余曲折はあったが、「10年契約1000億円の男」の実力はやはり別格だ。 このままシーズンが進めば、どんな成績を残すのだろうか? キャンプでのバッティングを見て、「平成の三冠王、松中信彦さん(元ソフトバンク)の全盛期のように打率が残るスイング。打率.330、50本塁打、40盗塁を目指してほしい」と今季の活躍を予見していた野球評論家のお股ニキ氏に中間審査をしていただこう。 「今季は打率型のスイングだとはわかっていましたが、ここにきて本塁打を連発しているのはさすが。打者に専念すればこれだけの成績を残すのか、というのが第一印象です。 忘れがちですが、大谷は昨年秋にトミー・ジョン手術を受けました。リハビリ中の投手が4月からこれだけ活躍していることに、もっと驚くべきです。 また、名門ドジャースでDHを独占できていることも、チームからいかに信頼されているかの証しです。例年、大谷は6月、7月に無双モードに入る傾向があるので、楽しみは尽きないですね」 イチロー(元マリナーズほか)以来となる日本人首位打者も十分狙える今季の大谷。その「打率が残せるスイング」に関して、もう少し詳しく解説してもらおう。 「去年よりスイングが横振りです。バットを縦に振り上げすぎないため、ミート力が上がって打率が残せている。トータルで見ると、今年のほうが相手からすると怖い打者でしょう。 キャンプでのスイングから『打率.330は期待できる』と予想しましたが、今の状態ならば、打率.350以上、かつ、首位打者を目指してほしい。理想は打率.358、43本塁打、123打点、48盗塁です」 打者専念のシーズンだからこそ注目したいのが盗塁だ。 「現在、9盗塁。キャンプでは走塁を重視した練習をしていたので、もっと積極的に走るかと思っていました。大谷の前を打つムーキー・ベッツがリーグ1位の出塁率で塁が埋まっており、後ろを打つフレディ・フリーマンも好調なのであまり動くべきではない、という判断なのかもしれないですね」 「40本塁打&40盗塁」なら史上6人目、「50本塁打&50盗塁」なら史上初の快挙だけに、盗塁数も気になるところだが、お股ニキ氏は「もっと目指すべきものがある」と提言する。 「〝史上最高のDH〟エドガー・マルティネス超えを目指してほしい。今季の大谷はマルティネスのキャリアハイである、1995年シーズンの活躍ぶりに似ています」